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 「地中海文明」探求の旅となりました。トロイの遺跡でギリシャ神話の世界に遊び、ペルガモン・アスクレピオンでローマ文化に触れ、エフェソスで帝国の属州支配のすごさに圧倒されました。そして、こんな遺跡が山のようにあるトルコ、侮りがたし。

魅惑のトルコ2(トロイからエフェソスへ)

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1998/12/20 - 1998/12/29

148位(同エリア180件中)

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ria

riaさん

 「地中海文明」探求の旅となりました。トロイの遺跡でギリシャ神話の世界に遊び、ペルガモン・アスクレピオンでローマ文化に触れ、エフェソスで帝国の属州支配のすごさに圧倒されました。そして、こんな遺跡が山のようにあるトルコ、侮りがたし。

  •  冬の海風は思いっきり寒いです。ネコや犬とじゃれながら木馬の足下の小屋にはいると、簡単な展示室になっている。トロイの町が6層にも重なっていることや、発掘品のレプリカなんかが展示してある。<br /> 当時の戦闘では城壁を乗り越えるに、まず大きな土台(足場)となる物を城壁にぶつけて、それによじ登る形で城壁を越えていったらしい。ゆえに、城壁と足場との間隔が上に行くほど空くように  城壁は内側に向かって傾斜するようにつくられたらしい。という説明を聞くと、例の「木馬」の話も信憑性が出てくる。結構一般的に作られていたものなのだ。<br />

    冬の海風は思いっきり寒いです。ネコや犬とじゃれながら木馬の足下の小屋にはいると、簡単な展示室になっている。トロイの町が6層にも重なっていることや、発掘品のレプリカなんかが展示してある。
    当時の戦闘では城壁を乗り越えるに、まず大きな土台(足場)となる物を城壁にぶつけて、それによじ登る形で城壁を越えていったらしい。ゆえに、城壁と足場との間隔が上に行くほど空くように 城壁は内側に向かって傾斜するようにつくられたらしい。という説明を聞くと、例の「木馬」の話も信憑性が出てくる。結構一般的に作られていたものなのだ。

  •  ペルガモン遺跡では、「これから行くところは障害保険の対象外です」と脅かされつつ、山肌に造られた円形劇場にむかう。煉瓦壁の横に空いた穴蔵に入り、身をかがめてトンネルを抜けると、目の前に谷と急角度の座席とがひろがる。<br /> 一瞬「クラ」っときてしまうくらいの高さだ。大きめの石で造られた観客席を区切るように、歩幅にあう小さな階段が下まで続いている。一段ずつ降りられないこともないが、怖くて一歩一歩慎重に降りてしまった。はー、眺めは最高!

    ペルガモン遺跡では、「これから行くところは障害保険の対象外です」と脅かされつつ、山肌に造られた円形劇場にむかう。煉瓦壁の横に空いた穴蔵に入り、身をかがめてトンネルを抜けると、目の前に谷と急角度の座席とがひろがる。
    一瞬「クラ」っときてしまうくらいの高さだ。大きめの石で造られた観客席を区切るように、歩幅にあう小さな階段が下まで続いている。一段ずつ降りられないこともないが、怖くて一歩一歩慎重に降りてしまった。はー、眺めは最高!

  •  観客席を横切ると、ちょうどトラヤヌス神殿のある頂上から一段降りたところに出る。その崖っぷちには二本の大木ひっそりと立っており、その前には神殿の基部らしい物が残っている。いかにも「上物は失敬しましたよ」という雰囲気。<br /> ここには馬蹄型の美しいゼウス大祭壇があったのだ。何度も資料集などで見たアレだ。トルコのギリシア・ローマ遺跡の大部分はベルリンやロンドンに持ち出されてしまったとガイドさんが辛そうに憤りつつ語る。

    観客席を横切ると、ちょうどトラヤヌス神殿のある頂上から一段降りたところに出る。その崖っぷちには二本の大木ひっそりと立っており、その前には神殿の基部らしい物が残っている。いかにも「上物は失敬しましたよ」という雰囲気。
     ここには馬蹄型の美しいゼウス大祭壇があったのだ。何度も資料集などで見たアレだ。トルコのギリシア・ローマ遺跡の大部分はベルリンやロンドンに持ち出されてしまったとガイドさんが辛そうに憤りつつ語る。

  •  大理石のイオニア式列柱が並び、総大理石で舗装された威風堂々たるメインロードが私たちを出迎えてくれた。アスクレピオン遺跡だ!このような立派な病院施設に入所できるのは金持ちであり、「一人も死者を出したことがない」ということから、重病で助かる見込みのない者は拒否されたのでしょうね。広場の中央には今も聖なる泉が湧いている。<br /> ここで完治した患者は患部のレプリカを金で造ってアスクレピウスに捧げ、医療スタッフから患者からここに暮らす者の多くが列席するなかで執り行われるという儀式化されたものになったという。やはり無料というのは建前であって、こうした奉納ができる者だけが施設に入所できたということだ。見栄っ張りのローマ人なんてどんどん豪華な奉納をしたんだろうな。 <br />

     大理石のイオニア式列柱が並び、総大理石で舗装された威風堂々たるメインロードが私たちを出迎えてくれた。アスクレピオン遺跡だ!このような立派な病院施設に入所できるのは金持ちであり、「一人も死者を出したことがない」ということから、重病で助かる見込みのない者は拒否されたのでしょうね。広場の中央には今も聖なる泉が湧いている。
     ここで完治した患者は患部のレプリカを金で造ってアスクレピウスに捧げ、医療スタッフから患者からここに暮らす者の多くが列席するなかで執り行われるという儀式化されたものになったという。やはり無料というのは建前であって、こうした奉納ができる者だけが施設に入所できたということだ。見栄っ張りのローマ人なんてどんどん豪華な奉納をしたんだろうな。

  •  オリーブの参道を進むと小さな四角い煉瓦づくりの聖堂が見えてくる。イエスの死後マリアは、福音書記者ヨハネと共にこの地にやってきて晩年を過ごしたということが、18世紀に「判明した」という。本当かなぁと思っていたが、そうだ、エフェソス公会議での議論の一つが「マリアはキリストの母か?」という事だったことを思い出し納得する。<br /> オリジナルは地上から1mあたりの所までで、ちょっと濃いレンガ色になっているのでよくわかる。その上に(石の積み方から判るように)ビザンチン時代の修復、さらに19世紀の考古学者が施した修復が為されている。<br /> 内部はとても小さくて、右の壁側にキャンドル立てのある部屋と、奥の黒いマリア像のある祭壇の部屋の二つだけ。キャンドルに明かりをつけてしばし瞑想。

     オリーブの参道を進むと小さな四角い煉瓦づくりの聖堂が見えてくる。イエスの死後マリアは、福音書記者ヨハネと共にこの地にやってきて晩年を過ごしたということが、18世紀に「判明した」という。本当かなぁと思っていたが、そうだ、エフェソス公会議での議論の一つが「マリアはキリストの母か?」という事だったことを思い出し納得する。
     オリジナルは地上から1mあたりの所までで、ちょっと濃いレンガ色になっているのでよくわかる。その上に(石の積み方から判るように)ビザンチン時代の修復、さらに19世紀の考古学者が施した修復が為されている。
     内部はとても小さくて、右の壁側にキャンドル立てのある部屋と、奥の黒いマリア像のある祭壇の部屋の二つだけ。キャンドルに明かりをつけてしばし瞑想。

  •  エフェソス遺跡は谷あいの「上の町」と港につながる「下の町」の上下二部構造になっていて、この上下の町を結ぶのがクレステ通りという大理石の坂なんですよ。<br /> 通りにそって煉瓦で建設され区切られた店が何軒かある。ポンペイのように何の店か判るような物は無いが、一軒一軒の間口が大きく、立地条件も良いことから高価な品物を売る店であったことが推測される。<br /> そして、特筆すべきはその店々の前にのこるモザイクだ!大理石の道より一段高くされ、スロープではなく数メートルごとに段差を作りモザイクを敷きやすくしたストアとなっている。

     エフェソス遺跡は谷あいの「上の町」と港につながる「下の町」の上下二部構造になっていて、この上下の町を結ぶのがクレステ通りという大理石の坂なんですよ。
     通りにそって煉瓦で建設され区切られた店が何軒かある。ポンペイのように何の店か判るような物は無いが、一軒一軒の間口が大きく、立地条件も良いことから高価な品物を売る店であったことが推測される。
     そして、特筆すべきはその店々の前にのこるモザイクだ!大理石の道より一段高くされ、スロープではなく数メートルごとに段差を作りモザイクを敷きやすくしたストアとなっている。

  •  娼館と地下トンネルで繋がっていたというセルシウス図書館。クレステ通りから大理石の階段を数段下りたところにあるトンネルはそれほどの高さはなく、何となくジメッとしていた。<br /> 図書館の巨大な二階建てファザードは、コンポジット式の円柱が美しく、奥行きではなく高さを強調している。盛時には12,000巻もの蔵書を誇ったが、265年にはゴート人の襲撃を受け灰に帰す。ここでは哲学の講義なんてものも行われたらしい。<br /> セルシウスの石棺と書物と講義と女神の像と。残念ながら4体の女神像のオリジナルはウィーンらしい。図書館前広場の右手にはマゼウスとミトリダテスの門がそびえる。アウグストゥスの奴隷であった二人が、解放してくれた皇帝を讃えて建てた記念門だって。

     娼館と地下トンネルで繋がっていたというセルシウス図書館。クレステ通りから大理石の階段を数段下りたところにあるトンネルはそれほどの高さはなく、何となくジメッとしていた。
     図書館の巨大な二階建てファザードは、コンポジット式の円柱が美しく、奥行きではなく高さを強調している。盛時には12,000巻もの蔵書を誇ったが、265年にはゴート人の襲撃を受け灰に帰す。ここでは哲学の講義なんてものも行われたらしい。
     セルシウスの石棺と書物と講義と女神の像と。残念ながら4体の女神像のオリジナルはウィーンらしい。図書館前広場の右手にはマゼウスとミトリダテスの門がそびえる。アウグストゥスの奴隷であった二人が、解放してくれた皇帝を讃えて建てた記念門だって。

  •  エフェソス博物館には、エフェソス遺跡からの出土品などが展示されている。かわいいトリトンのブロンズや、ちょっとグロテスクでエロチックなベス神のブロンズがある。ベスは娼館から発見されたというから納得だ。<br /> トラヤヌスの泉等から出土した彫像が展示してある明るい部屋の中央には、1世紀の「休息する戦士」がある。そういえば、「瀕死のガリア人」はペルガモン出土だったよね。 <br /> 一番見たかったアルテミス像です!大きい方は破損が大きいがその風貌に圧倒される。小さい方のアルテミスの足下には左右に羊が控えていて、何となく「優しさ」がある印象を受ける。日本でも世界の何処でも、生殖は豊穣のシンボルとして崇められることは多いが、アナトリアのキュベレとイオニアのアルテミス。文化って面白い。<br /> この部屋の天井はガラス(?)張りになっていて、柔らかな光の中、ベンチに腰掛けてこの像を眺めることができる。贅沢な空間です。

     エフェソス博物館には、エフェソス遺跡からの出土品などが展示されている。かわいいトリトンのブロンズや、ちょっとグロテスクでエロチックなベス神のブロンズがある。ベスは娼館から発見されたというから納得だ。
     トラヤヌスの泉等から出土した彫像が展示してある明るい部屋の中央には、1世紀の「休息する戦士」がある。そういえば、「瀕死のガリア人」はペルガモン出土だったよね。 
     一番見たかったアルテミス像です!大きい方は破損が大きいがその風貌に圧倒される。小さい方のアルテミスの足下には左右に羊が控えていて、何となく「優しさ」がある印象を受ける。日本でも世界の何処でも、生殖は豊穣のシンボルとして崇められることは多いが、アナトリアのキュベレとイオニアのアルテミス。文化って面白い。
     この部屋の天井はガラス(?)張りになっていて、柔らかな光の中、ベンチに腰掛けてこの像を眺めることができる。贅沢な空間です。

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