ヒューストン旅日記：再訪してきました

2004/07/24 - 2004/07/27

2004年夏、以前住んでいたヒューストンへ５年ぶりに行って来ました。現地正味３日間、参加者は９歳〜７０歳の５人、移動はレンタカーでした。（テキサス・ヒューストンへの旅行・留学に関する詳細情報は、http://homepage1.nifty.com/ilovetx/をご覧ください。）

エリア ヒューストン(アメリカ)

（写真はヒューストンのダウンタウン遠景）
いよいよ５年ぶりにヒューストンの地に戻ってきた。
この日はニューヨークからの移動で、飛行機は若干遅れて11時過ぎにヒューストンのIntercontinental Airportに到着した。タラップの隙間からの熱風はまさしくテキサスの夏を感じさせる。
　手荷物を受け取ると、日本でインターネット予約をしたレンタカー会社のカウンターに行った。ちゃんと車の手配はされていたが、いざ乗ってみると、オプションで申し込んでいる筈の日本語ナビゲーションシステムがついていない。さっそくクレームだ。しかし、あっさりと「無い」と断られる。無いものは仕方ないし、こういうトラブルはつきもの、いらいらしても仕方ないと思うことにした（本当はクレームをつけまくる根性と語学力がないのだ…）。一応知っている土地だし、事前にAmazon.co.jpで購入したMapもある。とにかく市街まで南下してみることにした。
　59を南下するにしたがって、ダウンタウンのビル街が近づいてくる。再開発でダウンタウンにASTROSのスタジアムが出来ている。相当大きな建物、のはずなのに、なにせ敷地自体が広大なので、大きさをそれほど感じない。
　さてヒューストンの最初の目的地はWeslayan Plaza。ここにはキッズが大好きなゲーセン＆ピザ屋のChuck E Cheesesや、アート＆クラフトの店Michaelsがあり、ヒューストン在住中には何度も何度も利用したところである。Chuck E Cheesesみたいなスタイルの店は日本でみかけないので、本当に楽しみにしていた。もし、もうお店がなくなっていたらどうしよう、道を間違えたらどうしよう、と色々心配していたが、一度も道に迷うことなく到着した。そこには、以前と全く変わらないChuck E Cheeses とMichaelsがあった！よかった！！
　また、Michaelsの隣が、Rossというディスカウントショップになっていた。ここが今回のヒューストン訪問で、私のとっての新しい発見だった。ここは安い、とにかく安い。まるで「ファッションセンターしまむら」みたいだ！！。しかも、しまむらよりも取り扱いジャンルは多い。
　さっそく激安の服やヨガのビデオ、スケッチャーズのバッグ、リネン類などを買いまくり、荷物が入らなくなりそうなので、その場でスーツケースを買って、購入物を詰め込んだ。先が思いやられる。

（写真はメディカルセンターの「路面電車」の駅）
RossでのＢ級ショッピングに満足した後、少し高級なギャレリアへ。土曜日の午後で駐車場になかなか入れることが出来ず、何度も回ってやっとRord & Tailerの近くに止めた。
　ギャレリアの中は全体的な変化は少ないような気がした。スケートリンクで、以前ここでタラ・リピンスキーに会ったことや、Tiffany Co.で、以前ここで野茂選手に会ったことを思い出した。
　さっそくディスカバリーチャンネルのお店と、ディズニーストアに行った。ディズニーストアでは知らないキャラが多く、少し寂しかった（abcチャンネルのキャラかな？）。日本で旬のニモグッズはほとんど無く、お土産を悩んでしまった。結局、ご当地アイドルのヒラリー・ダフのＣＤ（ディズニーストア仕様）と、スティッチがプレスリーに化けている大きなぬいぐるみを購入した。福岡三越でも見たことがあるような気がするが、まぁ安かったからいいや。でも、かさばる…
　今日の宿泊は、Main.st.のResidence Inn by Marriotである。ホテルの部屋から、以前住んでいたThe Greenbriarの建物が見え、本当に懐かしかった。
　しかし、このホテルの目の前にある筈だったTargetがない！建物はそのままだが、別のお店になっていたのである。後で解ったのだが、TargetはMainの少し南側に移転していた。Braeswood沿いのKrogerも表の向きが変わっていたり、少しずつ様相が違っている様子だった。
　しかし、なによりもびっくりしたのは、The Greenbriarの隣の通りに「路面電車」が走っていたことだ！！！ネットでヒューストンを調べていたくせに、恥ずかしながら全く知らなかった・・・ダウンタウンから、Reliant Stadiumのあたりまで伸びているそうである。

（写真はNippon Restaurantのおまかせ寿司。日本では珍しい感じのを握っていただきました。おごちそうさまでした！）
夕食はNippon Restaurantに行った。途中Greenbriar沿いのRice church や、Roberts elementary schoolなどを車窓から懐かしく眺めた。あと、Greenbriarの通りには、前庭にクマの植え込みを置いて、月ごとに華やかなデコレーションで楽しませてくれていたお宅があったのだが、その家の前を通ると看板が出ており、売りに出されていた。クマもむきだしで放置されており、とても寂しそうだった。　Nipponの大将は私たちを覚えてくださっており、久々に「アメリカの寿司」を堪能した。オールスターの時では、ゴジラ松井選手が訪れたそうで、写真を見せていただいた。こうやって１日目は慌ただしく過ぎていった。

（写真は無料フェリーの船上にて）　
２日目は遠出を予定してみた。San Antonio＋San Marcos（思わず絶叫の巨大アウトレットモール）のコースも考えたが、さすがに片道３時間はキツいだろう、ということで諦めた…。今日は、I10を通って東へ、La PorteのSan JacintのHistoric Site＆Battleship Texasから、Seabrook、Space Center Houstonと回るコースにした。本当はGalvestonにも行きたかったのだが。
今日の目的は
１　San Jacintに向かう途中、小さな無料フェリーに乗ること
２　Battleship Texasの売店で、海軍レプリカのキャップを購入すること
３　Space Center Houstonの写真入り年間パスを作ること
と、あまり意味のないことばかりだけど、なぜかどれも本気モードだ。
　I10を東に向かい、表示で右（南）に曲がると、San Jacintの高いモニュメントが見えてきた。間もなく、１の目的は達成、道路が寸断？されている所から、小さいフェリーに乗って、Battleship Texasに向かう道に出た。次に２。これは残念ながら達成できず。売店は開いていたのだが、安っぽいキャップしか売っていなかった…
　Space centerに向かう途中で、当初本日の夕食予定地であるSeabrookに寄った。以前、Crab Houseという、小汚い（失礼）でも本当に美味しいシーフード料理屋があった。店の場所に行くと、建物は存在していたが、きれいに塗装され、店名も変わっていた。ということで、今回はシーフードは残念ながらパスすることにした。
　Seabrookの海では、何枚か記念写真を撮った。しかしとても日差しが強く、長い間外にいることができない。早くSpace Centerに行って涼もう！と、暑くて眩しい海辺を後にした。

（写真はスペースセンター入口のTalon）　
日曜なのでスペースセンターの混雑を予想していたが、チケット売り場にそこそこ並んではいたものの、それほどでもない様子だった。早速入口で年間パスを購入し、入館した。スペースセンターの年間パスを申し込むのはこれで３回目になる。正規料金よりは３ドルほど高いのだが、中のZERO-G DINERの軽食や、ギフトショップが１割引になる。まぁ１年以内に来る可能性からみて元をとれる可能性はない、と思っていたのだが、結局、食事＆お土産で自分の分はしっかり元をとってしまった。
　ここでは、トラムツアー（青）、ZERO-G DINER、Starship Gallery（Human Destinyの映画を見て、月の石を触るコース）などを巡った。入り口右手のキッズの遊び場が、以前よりバージョンアップしておもしろくなっているようだった。ギフトショップでは、昨年のシャトルの事故に関するグッズが多く見られ、「FAILURE IS NOT AN OPTION」のロゴ入りグッズをいくつか購入した。

（写真は世界一のＢ級中華料理？南北和の焼飯と麻婆豆腐）
今日はSeabrookの夕食の予定を変更して、激しいスコールの中、Houston市内に戻った。Ballaireを西に、チャイナタウンに向かっていったが、途中、交差する通りの名前を、一つ一つ懐かしく思い出していった。夕食の目的地は、南平和というChinese Cafe。Dihoというスーパーのモールにあり、「安い、多い、旨い」の三拍子揃った店だ。持ち帰りの容器も積んであるので、自由に詰めて持って変えることもできる。ここでの定番は、麻婆豆腐（ライスつき）$5.95やShrimp & Fried Rice（すっぱいスープつき） $4.95で、軽く２人前はある。さて、５年ぶりに一口食べて「やっぱウマい〜！！」と五感フル活動し大感動するはずだったのだが、頭の片隅に「ん？こんなものだったのかな？」という思いも少しよぎった。多分５年間のブランクの間に、脳内で南平和伝説を膨らましすぎていたのだろう（笑）。しかし、「安い、多い、旨い」のは、間違いない事実だ。しっかり持ち帰りバッグにも詰め、翌朝の朝食にと車に載せた。
　ヒューストンはサマータイムで９時前まで明るい。夕食後、北上してMemorial City Mallに向かった。モール自体は閉まっていたが、９時まで開いているMervyn\'sに閉店まで滞在した。買い物が終わって戻った車の中は、持ち帰りのおかずのせいで、すっかり南平和臭くなっていた。

（写真はGoode Companyのテキサスバーベキュー料理）
さて、今回の旅行では、１つトラブル（というほどでもないが）があった。実は銀行のアカウントを残していたのだが、持参のカードでお金を引き出せない…。このまま預金がアウトになったら（多額でないものの）大変困る。ということで、３日目は、コンチネンタルブレックファスト＆南平和の朝ご飯をすませた後、銀行チームと、ホテルでゆっくり組チームとに分かれて行動した。幸い、銀行のほうは、後日使えるカードを日本に送ってくれるということで決着し（とはいえ、次はいつ使いに来るのだろう？）、ホテルでゆっくり組は、テレビの遊戯王（Yu-Gi-Oh!）見て過ごした。今日の昼食はGoode Companyで、と決めていたので、午前中の残り時間、サクっと涼しく遊べるChildrens Museumに行って遊んだ。その後KirbyにあるGoode Companyに向かった。余談だが、Kirbyの通りにあった　Hard Rock Cafeは移転したようで、車が刺さった看板が無くなっていて寂しかった。
　Goode Co. では、猛暑に負けず屋外で食べている人が多く、混んでいるのかな〜と思い店に入ると、涼しい店内は意外に空いていた。注文のカウンターに並び久々にPo-Boyを注文してみる。ジャンバラヤと、ハラペーニョブレッドも追加して。Beef Brisketや、Turkey Breast、ソーセージ、相変わらずどれも美味しい！店のワイルドな雰囲気も相変わらずだった。ただ、隣にあるテキサスお土産屋さんが、CLOSEDで、ちょっとがっかりした。
　でもやっぱり「テキサス」臭い感じのお土産は絶対に欲しい！ということで、610のGAVENDERSに向かった。中に入ると、ウエスタン調の服や帽子、ブーツがたくさんあった。ブーツは、ピンからキリまで、色やデザインも豊富でさすが本場である。でも、子ども用の激安なものは、なぜかインド製だったりもした。ここでは、安いほうから２番目くらいのメキシコ製ウエスタンブーツと、それに合わせた皮の帽子を購入した。これらはかさばるので、翌日は着用したまま長時間フライトして暑い日本に帰ることになった（汗　

（写真はテキサスメディカルセンターの建物）　大体めぼしい買い物は終わった！のだけれども、もう少し時間がある。そこで、初日とは別のRossで最後の買い物をすることになった。今までどこでRossの店を見かけたかを思い出してみる。Main st.のFiestaの隣にあったが、なんとなく治安が心配な雰囲気かも…そういえば、610を走っているときにMeyerland Plazaのモールにもあったのも見た！ということで、即Meyerland Plazaに向かった。Meyerland Plazaには、映画館のほか、TalbotsのアウトレットやOLD NAVYなどがあり、当時よく衣料品を買いに行っていた。あまり変わっていない様子でとても懐かしかった。Rossでは、またヨガマットとかかさばるものをしっかり購入してしまった。
　その後、MD Anderson Cancer Centerの中をちょっぴり見学に行った。敷地の広さとか日本と比較して、根本からどうしようもないところもあるが、ボランティアのシステムや、吸音材を多く使った内装など、日本でも取り入れたらいいんじゃないかな、と思うものが見受けられる。参考のために写真を撮っていたら、ロビーで警備のオジサンに注意されてしまった。
　MD Anderson氏は、ドクターではなく、綿花の取引で財をなし、病院の設立に財政面で貢献した人である。アメリカのお金持ちはこのようなお金の使い方をするようだ。私もそんなふうに豪快にお金を使ってみたい…（苦笑）

（写真はRainforest Cafeの食事(CrubDip)）　
さて、今夜は空港の近くのLa Quinta innに泊まる。あまり遅くならないうちに北に移動したほうがいいのだけど、その前に夕食も必要だ。それに、たまには懐かしいところだけじゃなくて、新しい所にも行ってみよう！と、ちょっと郊外のKaty Millsに行くことにした。行く前の下調べでは実は「是が非でも行きたい！」とは思わなかった。San Marcos並のスケールを期待していたのだが、お店のリストを見ると、いま一つかな？などと思ったためだ。（CoachとかNikeとかあればいいのにな）
　しかし、ブランド品ならOFF 5THにあるかもしれないし、Best Of Citysearch HoustonというＨＰ（http://houston.citysearch.com/best/results/52/）に、Best Kid-Friendly Restaurantの第２位に輝くRainforest Cafeがあるし、行ってみる価値はあるかもしれない。（ちなみにBest Kid-Friendly Restaurantの第１位はChuck E Cheesesだし、レストランといっても敷居が高くない店と想像できる）
　さっそくI10を西に向かってKaty Millsに向かったが、CARPOOL LANE（渋滞防止のために2人以上じゃないと通行できない道路）に入り損なって、かなりの渋滞に巻き込まれた。途中からは入れないので、横でスイスイ走っているCARPOOL LANEの車が相当うらやましかった…
　Katy Millsでは、OFF 5THの近くに車を止めて店内に入った。OFF 5THは、以前行っていたお店と雰囲気は同じ様子で、店の奥には、ブランドの靴が、サイズ毎に箱のまま殺風景に並んでいた。ちょうど日本人のご婦人連れが「これはやめられないわねっ！」などと会話しながらお買い物中だった。日本ではフェラガモの靴などは、手袋をはめた店員しか触れないが、ここでは何でも無造作におかれている。COACHのシグネチャーのスニーカーが45ドルくらいだったりと、好みとサイズが合えば、相変わらず掘り出し物の宝庫のようだった。
　他にも色々見てみたかったが、時間がないので、後は広いアウトドア用品の店を見てみた。狩猟等で景色と同化するためのものだろう、着ているとみの虫になった気分になるだろう枯れ枝柄の服や小物などがあった。ここでは、枯れ枝柄で、しかも最初から枯れ葉風に最初からビリビリ破れている（！）不可思議なウエストポーチなどを購入した。
　夕食は早めにRainforest Cafeに行った。室内は暗くてジャングル風、草むらの影で何か動物がゴソゴソ動いたり、熱帯魚の泳ぐ水槽などもあった。ちょっとテーマパークっぽいレストランで、Disney Worldに、こんな雰囲気のレストランがあったような気もする。子連れで賑わ?いて、花火の刺さたパフェ（Volcano）も名物のようだった。

（写真は帰りの機内（コンチネンタル航空）のゲームクリア画面）　　店内が薄暗いものだから、すっかり夜の気分だったのだが、食事が終わって外に出ると、まだずいぶんと明るかった。明るいうちに、迷わないように、空港に、と向かった。
　空港近くには沢山ホテルがあるが、今日の宿泊は、La Quintaである。La Quintaはチェーン店（主に南部？）で、アメリカ在住当時、La Quintaが大好きで、車で遠出をしたら、大抵La Quintaを探して泊まっていた。程良く安く、程良く清潔で、程良く朝食もついて、という感じだ。
　さて、テレビで「犬夜叉」があっていたのだが、これが夜中11時すぎだった。なんでこんな時間にアニメ？と思ったのだが、その後の番宣を見ると、セクシー系アニメばかりの様子。ひょっとして犬夜叉はアダルトアニメに分類されているのだろうか！？やっぱかごめのミニスカートはやばいのだろうか。ストーリーが大人向けだと判断されたのだろうか。
・・・など、どうでもいいことを真剣に考えながら、とにかく荷造り荷造り、の最後の夜だった。

最終日は、朝、LA QUINTAで朝食後すぐ空港へ向かい、レンタカーを返却し、チェックインを済ませた。（ここではその他の出国手続きは特にないんだ…）
　登場ゲートまでいくつかのお店を見た。免税店はキヨスク並に小さかった。テキサス土産の店では、今年行われたスーパーボール関係、オールスター関係のグッズが安売りしており、いくつか購入した。
　久しぶりのヒューストン、「あぁ懐かしい！あ、変わってる〜！」の連続で、懐かしさと変化を確認する旅となった。
　そして、変わったのは街だけではなかったらしい。出国時の荷物検査で、検査員のオバチャンが、10年パスポートの写真と私の顔をまじまじと見比べるので、It is me.と言ったらOh〜!と笑うのだ。ツラい現実と直面して、アメリカを後にした…（泣