2004/12/18 - 2004/12/18
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BTHFさん
また、しょー懲りもなく、地下見学に行ってしまった。
東京の虎ノ門地下に潜るのは2回目で、前回私が行ったのは4月。まだシールドマシンが稼働する前だった。
その後、どれだけ掘り進んだかな?と、我が子を見つめるような温かい眼差しで、トンネル内部に潜入。
前回よりは平静を装っていたつもりだったが、いざ地下に降りてみると、やはり尋常じゃない興奮度をマーク!
もう病みつき......神秘的な宇宙、アンダーグラウンド・ワールド!!
▼主催者:東京ジオサイトプロジェクト制作委員会/国土交通省東京国道事務所。公式サイト http://www.geo-site.jp/
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●用意周到。
朝9:45、虎ノ門前。仕事に行くときより早起きだ・・・。
これから、いよいよ2時間の地下見学、そして「地底現場応援団」としての活動が始まろうとしている。
今回も準備バッチリ。三脚とデジカメ用充電池のほかに、温度&湿度計を持参。
ほほう、東京の冬は暖かい。
外気温16.5度、湿度38%、快晴。
同行の地下好きM女史も、この日のために三脚を購入した模様。さすが、私と共に埼玉の地下60メートルに行っただけのことはある。
「ふっふっ」と、お互いニヤニヤ顔を見合わせた。 -
●装備装着。
今回の事前案内通知も凝った演出で、本部からの『地底現場応援団 入団心得』(案内通知)には、
「その一 汚れてもよい服装で入坑すべし
(工事現場ですので、服や靴が汚れる可能性があります)」
と記されていた。
もちろん私とM女史は微塵のオシャレさを感じさせることもなく、スニーカーにジーンズである。さらに受付を済ませてヘルメットと軍手も装着し、男気溢れる応援団スタイルで挑むこととなった。
神聖な地下に行くには完璧の格好。気分も上場だ。 -
●ゲート入り口。
このショボいプレハブの入り口を侮ってはいけない。
階下にはバカデカイ地底が潜んでいるのだ。
「入坑口」なんて、一般人にはまず接点がないだろう。漢字の一発変換ができない。。。
まぁ、そんなことはさておき、降りるぞ! -
●懐かしの路下ヤード。
らせん階段を降りると、巨大な機械だらけの空間が控えている。ここは地下10メートル地点。
おおー、目に映るものが皆、懐かしい。私にとっては8か月ぶりの再会だ。
虎ノ門地下は初めて潜るM嬢も、慣れた手つきで“彼ら”を写真に収めていた。
天井の穴からは、太陽光が射している。青い空も見えるし、かなり明るい。 -
●やぁ、調子はどうだい?
泥水処理ロボ兄弟も健在の様子。
頑張って働いているようで、外壁が泥で汚れていた。
前は、もっとツヤツヤした肌だったのに・・・。 -
●虎ノ門立坑の底辺へ。
工事現場用エレベータに乗って、路下ヤードのずっと下、地下40メートル地点まで、一気に降下する。
以前はシールドマシンが出発するところだったのだけど、今はどうなっているんだろう?
10人乗りの小さな鉄籠に押し込まれ、ウィーン、ガタン!と荒い動きをみせるエレベーターに、M女史は少し怯えていた様子。 -
●地底到着。
立坑の底に降り立ち、見上げたところ。
ついつい、横たわるトンネルのほうに目を奪われがちだが、直径20メートル・高さ30メートルの垂直円筒を掘るのも尋常じゃない作業だ。
内壁にあるドーナツ型の梁に、「3段かまち」「2段かまち」と書かれた看板がある。
そのネーミングセンスがニクイ。 -
●上から見た立坑の底辺。
左に立つ鉄筋の柱は、エレベーター用のレーンになっている。
右上にあるのが、地底に横たわるトンネル。
かのシールドマシンが掘ったものだ。
これから、そのトンネルの中を歩いていくところ。 -
●地図には無き線路が。
ここは地下鉄シールドマシン線の始発駅。
といっても、資材を運搬するための専用レールなので、工事が終わったら撤去されてしまう。
鉄道ヲタには垂涎モノのスポットか? -
●日比谷共同溝、いよいよ突入。
胸高鳴る瞬間である。ドッキーン。
内径7メートルのトンネルは、完成後、水道・電気・ガス・通信などのライフラインを一挙に収容する予定だ。 -
●所狭しと並べられた資材。
青;給水管、
赤;裏込材A、
黄;裏込材B、
緑;バキューム管、
といった具合に、己の役割が全て決まっている。 -
●ヒトとトンネルの対比。
私と友人は写真を撮ってばかりだったので、なかなか前に進まず、後から来る人々に抜かされっぱなしだった。
でも、特に集団で動かなければならないとか、制限時間を守らなくてはいけない、というわけではないので、のんびりと見てまわった。 -
●レールの上には牽引車。
白×グリーン×ブルー、と爽やかな色で塗られた車両。見た目の可愛さとは裏腹に、何十トンもの荷を運ぶ、ガテン系な貨車のようだ。
写真手前にはセグメントという巨大コンクリ壁(厚さ30cm)のパーツが載せられている。
これがトンネルの内壁にはめ込まれていく。 -
●ピカチュウ2号って・・・。
いや、どうしたんすか、その名前は。現場のオッサンの遊び心からくるものか?
(ちゃんと1号もいる) -
●客車まである!
ヲイヲイ、しかもカラーでキャラクターを印刷している場合か?著作権云々はどーでもいいのか?
というか、私も乗りたい。乗せてくれぇ。
常時動いているようだが、この日の見学会では止められていた。現場の「地底学芸員」さんに聞いたところ、「普段は工事関係者が乗ります。見学者を乗せることもありますよ」との事。
む!私達だって見学者なのに・・・。いかんせん、1日450人というのは多すぎてダメ?
いや待てよ、公式見学会以外は一般人は入れないハズ
。「見学者」というと、「お上」の視察ぐらいしか考えられない。このトンネルは各省庁の下を通っているわけだし・・・。
次々に妙な妄想をして、目に見えない階級の壁に打ちひしがれたのだった。(←トロッコ客車に乗れなかっただけでへこむ私) -
●内壁に使われる原材料はイロイロ。
掘削工事を行うにあたって、かなり綿密な地質調査が行われている。当たり前といえば当たり前なのだが、1メートル幅のリングを7分割したコンクリ片は、各所で全て成分が違う。
主にセメントが多く、地質の成分などにより、その混合比まで違う。1年も前からオーダーメイド発注しているのだから、気が遠くなる。
この写真の箇所は東京電力の主線が地上から引き込まれる予定で、特に強化された鋼鉄の壁面となっている。 -
●キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!!
いや、ホントは2ch用語なんて使いたくないけど・・・。
この気持ちは、これしか当てはまらないんだよなぁ。
なんだろう、地下トンネルのスゥーっと伸びる直線と、それを包むアールの天井壁を見ると、体が震えるような興奮を覚える。
地 下 っ て う つ く し い 。 -
●見学者にも解りやすい説明ボード。
約800メートルにも及ぶトンネルには、こういったパネルが100メートルごとに設置されている。
工事の過程や、各マシンの役割、それから寸分の誤差なく進められる緊張した作業場面など、日本のシールド工法技術の凄さが一目で解るようになっている。
使われている写真や、コピーの書き方など、これもひとつの“作品”みたいだ。 -
●地下工事のプロ“地底学芸員”。
先ほどの説明パネルが設置された地帯の近くには、必ず2〜3人の現場作業員がいる。普段はバリバリ現役で工事に携わっている人たちなんだが、今日は見学会なので“地底学芸員”として任務についており、質問すれば何でも答えてくれる。
黙って彼らの前に行っても、自ら進んで説明してくれるサービスっぷりが素敵だ。皆、自分の仕事に誇りを持っているという感じで、格好よかったなぁ、現場のオジサン!
ちなみにこの写真の人は、セグメントを設置する際に使用する器具の技術について説明してくれている。 -
●泥水ピストンと巨大動力機。
トンネルの先端は、現役のシールドマシンが待ちかまえているのだが、そこに近づくにつれ、大きな機器がデンと占拠し、見学通路が狭くなってきた。
さっきから、この鉄々とした逞しい機械たちに圧倒されっぱなしだ。
と同時に、シールドマシンを動かすのに、これほどの規模の装置が多数連動しているのを見て、ここは期限付きの地下工場であると感じた。 -
●トンネル先端部。
さて、やっとシールドマシンお目見え。
といっても裏側なので、ちょびっとしか見えないけど。
手前の人だかりになっている所は、セグメント設置用のクレーンがあるところで、先端で掘削したあと、すぐ後ろで壁を生成することができる。
もっと奥は中2階っぽくなっていて、階段を上り潜入できるのだが、人数制限がある為、順番を待つ人で渋滞していた。 -
●はめ込まれたセグメント=コンクリ壁。
「15 12 23」という数字が見えるだろうか。
これは、セグメントの製造年月日を表し、写真の例でいえば平成15年12月23日に作られたことを示す。
つまり、約1年前だ。
私の誕生日のを探して見たが、見つからず・・・。 -
●セグメントを吊るクレーン。
この重たい塊を、寸分の狂いもなく打ち付けていく。
一度ハメたら抜けないような特殊なバルブを打つので、赤いレーザーで照らしながら慎重に下ろす。
万が一ズレたりしたら、コンクリを破壊してやり直すしかない。 -
●リモコンで操作。
全てはこのオジサンの指にかかっている。
先端部の掘削はコンピュータで制御されているが、セグメント設置は人の目で確認しながら行う。
・・・渋い。 -
●最先端の技術が凝縮されたシールド先端部
我々の順番がきて、狭い中2階部分へ潜入。この裏側は土・・・いや、堅い岩盤に覆われている。
そして、カッタービットのついた円盤をゆっくり回転させながら、掘っていく。このカッターのパーツを後で見せてもらったが、私たちが普段目にするような「刃」ではなく、鋼鉄の石のようだった。地質調査をもとに、その地に合ったカッタービットが取り付けられる。時には、岩を砕きながら進む、ハンマー状のカッターも使うらしい。
写真上部に見えるシルバーの円筒は、20個以上取り付けられていて、もの凄い馬力で伸縮する。
そのシャフト力といったら、東京タワーを持ち上げられるほどだとか!
ウォォー、強ぇ。
人類はとてつもない化け物を造ってしまったようだ。 -
●気温20℃、湿度39%。
もっと涼しいかと思っていたが、地下は暖かい。
随時、天井の送風管から外気が運ばれてきており、なかなか快適。立抗があったスタート地点(湿度35%)より、やや湿っている。
次回は気圧計とか二酸化炭素濃度測定器、音測定器など持ち込んでみようかな・・・(妄)。
今年の8月7日、日比谷地下見学会に参加した人の話によると、この辺りは40℃近くの高温多湿で、サウナかと思ったそうだ。
同日に私が参加した埼玉地下(マイナス60メートル)は非常に涼しかったので、地下=気温が安定、とは一概に言えないのかもしれない。 -
●この数字が意味するもの。
トンネル内のコンクリ壁に、時々こういう貼り紙を見かけた。
Rはリングの意。
1リングは、セグメント7パーツが組み合わさってできた、幅1メートル、内径7メートル、厚さ30cmの輪である。それが何層にも連ねられ、この800メートルのトンネルを形づくっているわけだ。
下の686.4mというのは、虎ノ門立抗からの距離。 -
●麻布共同溝II期シールドへ。
来た道(トンネル)を折り返し、エレベータのある立坑に戻ってきた。今度は階段を10メートルほど上り、既に出来上がっている麻布共同溝へと潜り込む。
写真左下の四角い穴が入り口。 -
●麻布共同溝内部。
それほど奥まで進めないのだが、
・共同溝がどんな目的で造られているか、
・地上の平面図、
・地下断面図、
について説明がされた、展示ブースとなっていた。
・シールドカッター(一部のみ)、
・送電線の断面
の模型もある。
ちなみに4月の見学会では、写真パネルが沢山並べられていた場所。 -
●近未来的建造物。
この底面は地面から30メートルの深さ。
こういう場面、SF映画であったっけ?
宙を飛んだら気持ちよさそう! -
●パネルの裏側。
電気系統の線だけ、既に敷設されている。
こんな太い電線、見たことない。
将来的には、上にガス・通信線、ひとつ前の写真の通路側には水道管が通る予定。 -
●現場作業員の熱い声。
麻布共同溝を出ると、外壁には50人分くらいの「地底からのメッセージ」が寄せられていた。
この巨大プロジェクトに対する情熱や、家族に向けた想い等、皆、この仕事を愛しているといった感じだ。
私が最も気に入ったメッセージはこれ。
「地底の生活25年 地上の生活 もう戻れない」
山上作業員・・・・・・応援してます。 -
●ヤードカフェにて。
カフェといってもお茶もコーヒーも出ませんが。
エレベータで路下ヤードに戻り、備え付けのアンケートや壁面の模造紙にメッセージを書く団員(見学者)たち。このメッセージを地底で働く人に伝えねば!
集まった人は、20代〜40代くらいの男性グループか、カップルが多い。
・・・女二人じゃダメですか? -
●ナビゲーターに連れられて。
さて、もうこれで地底ツアーは終わりかな?と思ったら、スタッフに声をかけられ、路下ヤードの他の機械を巡るミニツアーに参加することになった。1班につき説明員が一人、団員6人という構成。
掘削した土を泥水にし、フィルターにかけて分解、それを圧縮してまた粘土質のセメントを混入し、再利用する大がかりな施設だ。これだけやっても、1日に出る廃棄土はトラック十数台分。
写真は泥を振動させ分解する機械。 -
●土を運ぶベルトコンベアー。
小学校の社会科見学で、一目惚れした「ベルトコンベアー」。ずっと見ていても飽きなかった。
今思うとバカな子だな・・・と思うが、実は大人になっても私はベルトコンベアーが好き。(あ!カミングアウトしてしまった)
アレは美味しそうなパンを運ぶやつだったが、こちらは土。うんうん、それでもイイの。
残念ながら今日は稼働してなかったけど。
行く先が見えないほど長〜いのも魅力的。 -
●2時間の見学予定が・・・
「東京ジオサイトプロジェクト3」による「地底現場応援団ツアー」は、12月17・18日の10:00〜、12:00〜、14:00〜、の3コースに分かれ、各150人ずつ、一日450人もの人が訪れた見学会である。当初、2時間の見学予定のはずが、私とM女史はじっくり熱ーく見てまわった為、大幅に時間オーバーしてしまった。10時前に潜り、地上に出たのは13時。
しかも、「地底現場応援団」は「漆黒の闇に灯る匠たちの情熱に、熱いエールを送ろう!」という使命があるのに、現場の人たちを見て、逆にこっちが励まされてしまった。
なんか、地下を訪れるたびにどんどん好きになっていく気がするなぁ。
帰り際に、現場必須アイテム「軍手」をもらい、家に帰って前回のやつと並べ、ニヤニヤする私は怪しさ倍増。同じ場所だとしても、次回もまた、きっと行ってしまうに違いない(シールドマシンが掘削完了した頃やるのではないかと睨んでいる)。
いつかまた“地底”に会うその日まで、下を向きながら、前向きに生きていこう・・・っと。私を支える地下世界に感謝!
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この旅行記へのコメント (6)
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- さすらいおじさんさん 2005/03/11 11:21:36
- バター・ハーフ!さん 臨場感溢れる、地下工事現場を見せていただいてありがとうございます。
- バター・ハーフ!さん 臨場感溢れる、地下工事現場を見せていただいてありがとうございます。
私も12年前に青函トンネルの吉岡海底駅を見学し感動したことを思い出しました。
- BTHFさん からの返信 2005/03/13 02:11:25
- RE: 地下工事現場
- ●さすらいおじさんサマ
こちらこそ、見てくださってありがとうございます。
旅行とは言えないかもしれませんが、共感してくれる人がいると嬉しいものです。
吉岡海底駅>見学されたんですかー。羨ましい。日本一、低い位置にある駅ですね。
なかなか工事現場って見せてもらえないんですが、機会があればまたどこか行ってみようと思います。
- さすらいおじさんさん からの返信 2005/03/13 10:00:46
- RE: RE: 地下工事現場
- >旅行とは言えないかもしれませんが、共感してくれる人がいると嬉しいものです。
吉岡海底駅>見学されたんですかー。羨ましい。日本一、低い位置にある駅ですね。
なかなか見られない映像は、好奇心のかたまりのような私にとっては興味深いものです。ありがとうございました。
吉岡海底駅は見学用に整備され説明もありました。12年も前のことですが、いずれ旅行記にしたいと思っています。また、遊びに来ていただければ嬉しいです。
- BTHFさん からの返信 2005/03/13 11:02:20
- RE: 地下工事現場
- ●さすらいおじさん
吉岡海底駅>おお!是非ともアップを。。。。楽しみにしていますよ。
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- 桜桜さん 2005/01/08 10:18:09
- 興味津々
- 地下トンネルって美しいですね〜。SF映画や、アクション映画で地下数十メートルの掘削現場とかのシーンとか見かけることあるんですが、一度見学してみたいとおもってたので、バターハーフさんの旅行記でプチ体験できてうれしかったです。それにしてもピカチュウ・・・予想外なキャラクターが妙に印象に残りました(笑)
- BTHFさん からの返信 2005/01/08 23:57:51
- 地下トンネル
- ●桜桜サン
SF映画やアクション映画>そうなんです。実際にロケを行うこともあるみたいですよ。
旅行記としては非常識な内容ですが(笑)、プチ体験してもらえて嬉しいです。
ピカチュウ>地下にも脚光を浴びせたいんでしょうかね。(考え過ぎ?)
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