長崎っぽかった

2004/05 - 2004/05

　サンフランシスコに関しての予備知識はほとんどないままに、バスでいきなりここについて、そのまま町の中心部から歩き始めました。町の中心部というのは、グレイハウンドバスステーションのことです。
　とにかく歩いて歩いて歩きまくりました。町の一方の端に「マーケットプレイス」という場所がありました。そこからかの有名なゴールデンゲートブリッジまで歩いてゆけるものだろうと、まあ歩いていったのですが。どうだろう。距離にすると５キロ以上はあったのではないでしょうか。　
　山越えだと思いました。ダウンタウンからゴールデンゲートブリッジに向かおうとすると、即、急坂が始まります。坂の角度は、半端ではないと思います。たくさんのビルディングが、当然坂の途中にも立ち並んで入るわけですが、
　「彼らもよくまあ、この角度に耐えていられる...」
　とてもすごいことです。
　
　海に面していること、そして坂だらけの町であることから、ここはまるで長崎のようだ、というのがサンフランシスコの第一印象です。

エリア サンフランシスコ(アメリカ)

　町が坂だらけなものだから、当然こういう写真を撮る機会にも恵まれているというものです。この写真は、坂を上るサラリーマン、、、なのでしょう。　
　すぐに思いついたことは、「この町の人々の脚力は、そのほかの町に比べて、やはり強いのでは。」
　それもそうでしょう。サラリーマンもし丘の上に会社でもあろうものなら、幾らトローリが運行しているとはいえ、やはりこういう写真を撮られてしまう機会だって、たくさんあるに違いありません。
　なんだか切ないというか、共感できる風景？だったので、思わず後ろからこっそりパシャです。

　努力は報われるシリーズその一；努力とは坂を上ること。そして後ろを振り返ると、あっと息を呑んでしまう美しい景色（これ）が広がっていたので、報われた思い。　
　１００万ドルの夜景でしたっけ。誰がどういう基準で決めたのだろう。
　ここも、相当な高値がつくと思いました。
　
　この景色で面白いと感じたのは、大都会を構成するビルディングたち、それよりもきっと見た目の美しさにこだわった家々。それから鮮やかな群青に輝いている海が、よくまあひとつの景色におさまっていたことです。
　要するに、本当に美しかった。

　とても寂しかったのは、サンフランシスコにある日本人町でした。写真にもあるとおり、人もまばらです。どうしてこんなにさびしい場所なのだろう。サンフランシスコの日本人町は、アメリカで最も大きくて充実しているという、友達の話を聞いていただけに、ヨケイ寂しいです。　
　これと好対照だったのが、元気なチャイナタウンでした。　朝も、昼も、それから夕方にも、このチャイナタウンを通りかかりました。いずれの時間帯にも、人であふれかえっていました。ほとんどアジア人でした。そのほとんどは、中国人に違いありません。八百屋、漢方を売ってる店、ETC,ETC。
　本当に元気な場所でした。あまりにも元気だったものだから、なるほどいろいろと議論はあるようですが、これから中国は、やはり強くなってゆくに違いないと。理屈抜きに、少し怖かった。
　大体アメリカでも有数の町で、このような、、、まるで植民地！、、、を作り上げてしまう中国の人口とそのエネルギーは、ただ一言；すげえ、、、。

　この木は、日本人町にある、レストランの外側にぽつんと、立っていた木。
　なんだか自分が見た日本人町を象徴しているようだったので、写真にして持って帰ってあげました。