ブラジルのブラジリア(2006年4月7日) - ブラジリアのクチコミ
- さすらいおじさんさん
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- 旅行時期 : 2006/04(約20年前)
ブラジルのブラジリア(2006年4月7日)
ブラジリアは、ブラジルの首都・計画都市で人口は約200万人。
ブラジル人建築家ルシオ・コスタの設計により建設されたブラジル中部の標高約1100mの高原地帯に建設された計画都市地域は、飛行機が羽根を広げた形。飛行機の機首の部分に国会議事堂や行政庁舎、最高裁判所が並び、翼の部分には高層住宅や各国の大使館がある。
国会議事堂や大聖堂などの主要建造物は、モダニズムの流れを受けた未来的なデザイン。公共建築の主任建築家は、ニューヨーク市の国際連合本部ビルの設計も担当したブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤー。
1987年には、世界遺産に登録されたが、歴史的な都市が世界文化遺産に登録されることが通例である中で1960年に新都市オープン以来50年弱という歴史の浅い街が登録されたのは異例。
広大な空き地に自由な発想で新都市を創ったことは日本にはできないことで驚きだが、莫大な建設費はブラジルの国家財政に大きな負担となって残り、1970?1980年代のブラジルの経済低迷とインフレの原因の一つとも言われている。
成果としては新首都を国土の中央に建設した結果、開発の進行によって内陸部の経済振興が進み、ブラジリア国際空港建設、国道整備による国内輸送が迅速化したこと。
だがサンパウロ、リオデジャネイロなどの大都市とは遠距離であるため大企業の本社機能の移転はされず経済の中心にはなれず、政治と経済が分離された非効率な面もある。
ブラジリアは整然とした計画都市だが、広い市内の移動はバス、自家用車による移動を前提にしているので買い物など市民生活には移動時間がかかり不便。国の理想に反して貧しい人たちがスラム街を作っている地域もあり、理想と現実のギャップ、都会から地方への遷都の難しさを見ることができる街でもある。
旅行記;http://4travel.jp/traveler/sasuraiojisan/album/10061143/
(写真はブラジリアの光景)
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