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現金・カード・寝床・食料が無くなった時には - ドイツのクチコミ

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metalさん
男性 / ドイツのクチコミ : 5件
旅行時期 : 2006/05(約18年前)

?詳細は後日、改めて旅行記に記載しますので、興味を持たれた方は宜しければ本編をご覧下さい?

<写真は、デュセルドルフ日本国総領事館前の案内板>


油断していました。

2006/5/2 20:00頃 Koeln/Bonn国際空港到着。空は昼間のように明るいのに空港内の両替所等、店舗は全て閉店…仕方なくS-Bahnでケルン中央駅へ。前回の旅の残金10ユーロがあったので問題はありませんでした、ここまでは…。中央駅到着後、残金で(または残金がなくても)宿まで行けたにもかかわらず、何を思ったのか駅構内のReise Bankで10,000円分両替しました。これが大失敗でした。両替後、U-Bahnのホームに降りるたった2分間の間に財布が消えました。おそらく狙われていて掏られたと思われます。クレジットカード・キャッシュカード・現金等が失われ、一瞬にして「一文無し・宿無し・食料なし」になってしまいました。こんな失態は初めてでした。ただ、パスポート・航空券・携帯(Vodafone 3G)は別管理だったので手元に残りました。これが不幸中の幸いでした。


参考になるかわかりませんが、今回私が取ったリカバリー行動は下記の通りです。

?「カード類の使用停止連絡」
?「警察(Polizei)および駅遺失物係(Gepaeck Center,Fundbuero)への届出」

警察や係員は、あてにしても無駄です。


?「冷静になるために、とりあえず一服」

これは、好き嫌いが分かれそうですね。


?「信用できそうな現地人にとにかく声を掛ける」

初対面で信用も何もありませんが、金・食物・寝床が無いのだから仕方ありません。

私は「ライター貸して」と言ってきたサイクリング姿の男性に「財布が無くなったんだけど、どうしたら良いと思う?」と助けを求めました。その方にBahnhofs-Missionという駅の施設に連れて行ってもらいました。中央駅1番線の端の方にあります。コーヒー・パン・毛布を貰い、一晩しのぐ環境を得ました。もちろん室内です。


?「大使館もしくは総領事館に連絡」

とはいうものの、一刻も早く旅を再開しなければなりません。
個人的な知り合いはいませんので、頼るところは在外公館しかありません。大使館はもちろんベルリンですが、総領事館はドイツ国内に複数あります。ケルンの最寄りの総領事館はデュッセルドルフにあります。ケルン?デュッセルドルフは35km程度、非常に近いです。ただ、近くても、お金の無い私はどうしようもありません。

既に深夜(5/3未明)でしたが、領事の方に電話に出て頂きました。状況を説明し、翌朝ケルンまで迎えに来て頂くことになりました。


?クレジット会社からの「緊急キャッシュサービス」の手続き

VISA・MASTER・AMEX等、各社それぞれのサービスがあると思います。ともかく、無一文では何もできませんから、このサービスを受けることにしました。ただ「Western Union」の送金システムを使用するには、48時間以上滞在する宿等の住所が必要となります。「住所が必要な理由」は、宿の最寄りの金融機関に送金してもらうためです。「48時間以上」は、連絡のタイミングによっては、送金→受取が翌日になってしまう場合があるためです。

5/3未明の段階では滞在地未定だったため、再度連絡することになりました。


?デュッセルドルフ総領事館へ

5/3 7:00頃、Bahnhofs-Missionを追い出されました。
ほとんど寝ずに電話・Mailでやり取りしていたので、寝不足・空腹できつかったのですが、3時間後には総領事館から迎えに来て頂くことになっていたので、仕方なくケルン大聖堂の中で過ごすことにしました。

朝の大聖堂は「寒い」。しかもリュックとボストンを持ったままなので寝込むわけにもいかず…1時間ほど過ごして、再びBahnhofs-Missionに戻りました。

戻ると、じいさんばあさん・おっさん・やや若い人が、コーヒーとパンの朝食を取っていました。未だに何のための施設なのか分かりません。私のドイツ語の先生(日本人)も「知らない」とのことでした。長期留学経験があっても、普通は利用しないはずですから当然でしょう。なお、コーヒーとパンはタダです。

10:00頃 総領事館の方と中央駅前でお会いし、メルセデスでアウトバーン A57を北西へ。

約30分でデュッセルドルフに到着。道中、事情聴取および領事館の「緊急貸出金制度」について話をしました。


?貸出金受取・宿探し

「貸出金」は、総領事館と金銭消費貸借契約を締結し、必要最低限の金額を貸し出してもらうものです。もちろん上限があり、僅かですが利子も付きます。

この後、昼食→宿探し→緊急キャッシュサービス申し込み→翌朝受取→緊急貸出金返金?と続きます。緊急キャッシュサービスは、デュッセルドルフのHeinrich-Heine-AlleeにあるDeutsche Postbankで受け取りました。ここでも一悶着ありましたが、なんとか受け取ることができました。緊急貸出金は、感謝の気持ちも込めて現地で即返金した方が良いと思います。あと、帰国後は、総領事館宛にお礼の手紙を忘れずに。



最後まで「失態」を読んで下さった皆様ありがとうございました。まぁ、最初から分散管理するなり気をつけておけばこんなことにはならなかった訳ですが。

もっと大変な目に遭われている方はいらっしゃると思います。ですが、Fussball-Weltmeisterschaftの観戦のために渡航される方も多いでしょうから、万が一の時のために参考にしてやって下さい。宜しければ、他の旅行記も読んでいってくださ?い。

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