コペンハーゲンの家庭宿 - コペンハーゲンのクチコミ
- ソフィさん
- 男性 / コペンハーゲンのクチコミ : 1件
- 旅行時期 : 1970/08(約55年前)
コペンハーゲンの家庭宿
コペンハーゲンの名物に、家庭宿がある。
一般市民が、自宅の空き室をホテル代わりに開放し、客を泊める。
朝食しか付かないが、一種のペンションと見ても良いだろう。
安い上、家庭の様子も知ることが出来る。
これを利用しない手はない。
中央駅の案内所で、家庭宿を訊ねて見たら、早速手配してくれた。
ホテルの予約とまったく同じ感触である。
市電に乗って番地を頼りに訪ねたら、住宅街の中にある、普通のアパートだった。
ベルを鳴らし、出てきたのは、主婦とおぼしき女主人。
客に慣れたホテルと違い、少し緊張気味だ。
この家は、夏休み中子供がいないので、その一室を客用に利用している様子。
私はただ一人の客である。
通された部屋は、子供の勉強机とベッドがいつもの通り置かれ、改まった気配はない。
ふと机上を見ると、一冊の教科書らしい本が開かれている。
それは地理の本で、日本の記事が開かれていた。
ところが驚くことに、日本の光景として、ちょんまげの車夫が人力車を引き、高島田の女性が乗っている。
翌朝朝食時に、この驚きを話したら、たいへん参考になると喜ばれた。
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