ブトリント Butrint

史跡・遺跡

ギリシア神話の医神アスクレピオスの聖域だった古代都市遺跡

3.5
旅行時期：2024/10（約1年前）

by SUR SHANGHAIさん（女性）

サランダクチコミ：9件

ブトリントは、ビーチリゾートのサランダから南へ40㎞ほどの古代都市遺跡。
ブトリント湖がヴィヴァリ水路となってイオニア海に注ぐ場所に丸い半島のようになって突き出しています。
その地理的立地から、ギリシア、ローマ帝国、ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国、オスマン帝国などに支配されてきたという歴史を持つ遺跡で、世界遺産にも登録された場所。
私たちはサランダからドライブがてら訪れてみました。

ギリシア神話の医神アスクレピオスの神殿や古代劇場などがあると聞いて、これまでギリシア周辺で見て来た乾いた風土の中の遺跡を思い浮かべて行ったところ、周辺を水で囲まれているため樹木が鬱蒼と茂っていたり、湿地の中に遺跡が残っている姿が珍しく思えました。
湿っぽい森の中に遺跡が点在していると言った雰囲気です。

ブトリントの古代都市遺跡は規模が大きいので、事前に地図を入手して行く場所を決めてから見て回るといいですよ。
入口のチケットカウンターでももらえたり、敷地内には地図看板も出ているのが親切。
気付いた限りでは売店は見当たらなかったので、飲み物くらいは持参が吉。

注意したいのは、見どころの一つになっている洗礼堂の床のモザイクは数年に一度しか公開されていない点。
私たちは、入園後は、ヴェネツィア時代の塔、トリコンチ宮殿、ギムナジウム、古代劇場、アスクレピオス神殿などと回ってみました。

遺構の保存状態はあまりよくないなと言う感想ですが、上記の古代劇場やアスクレピオス神殿のあたりは繁栄の夢の跡と言った風情がありました。