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ゴードン川シーニック・フライト・ツアー

  • 5.0
  • 旅行時期:2004/12(約19年前)
旅好者さん

by 旅好者さん(男性)

タスマニア州 クチコミ:4件

ゴードン川(Gordon River)シーニック・フライト・ツアーの出発地は、大きなマクアリー入江(Macquarie Harbour)の西端近くの町ストラーン(Strahan)です。(2023年現在はホバート発もあるそうです)マクアリー入江はゴードン川が河口近くで大きく膨らんだところで、日本でいえば、宍道湖と同じです。南半球ではシドニー入江に次ぐ大きさとのことです。なお、マクアリーは造船材として高く評価されたヒューオン松のことで、その産出地だったことが入江の名の由来です。
飛行機は水上飛行機でパイロットを含めて6人乗りの小型でした。町の前から出港して飛び上がり、マクアリー入江を遡り、ゴードン川の流入場所を目指します。入江には直径2~30mくらい?の大きな魚の養殖の生け簀がたくさん見られます。奥に進むと、サラ島(Sarah Island)という小島があります。1822年に監獄の中の監獄と呼ばれた悪評高いものが設置されたところです。この小島に380人以上の受刑者を収容し、それを95人の軍人が看視し、ヒューオン松の伐採に当たらせたとのことです。
程なくゴードン川の流入部に達し、川の流れに沿って遡っていきます。周囲はヒューオン松を含む森林帯が拡がっています。眼下には、馬蹄型に流れるホ-ス・シュー・ベンド、溶けた金属が流れる様だというキル・リーチ(Kiln Reach)など見てから、流れから外れてエリオット高原(Elliot Range)を巻く様に飛んだ先で、フランクリン川の合流点が見えました。その先で川幅がぐっと広がります。ジョン卿滝エリヤになりましたので、飛行機は高度を落とし、流れに沿って右へ左へと飛び、川筋が3~400mくらい真っ直ぐとなったところへ着水します。波がまったくありませんから誠に静かな着水です。上流側へ戻り、左岸に作られたデッキ(クルーザーと共用)に接岸しました。
ここは河口から35km上流に当たりますが、標高は50mほどしかないとのことです。上空から見る水の色はタンニンなどが溶け込んで黒い色に見えましたが、近づいて見ると濃いコーヒー色をしています。肝心のジョン卿滝(Sir John Falls)ですが、ちょっと奥まったところにあるので、木道を辿り、ほんの1、2分で見えてきました。滝はカタラクト川(Cataract creek)に懸かっていて、高さは33m~34mの間だそうです。そこそこに水量があり美しい姿をしています。でも、Fallsと複数形になっていますから、ここからは見えない滝の上部にも続きがあるのでしょう。しばし休憩の後、再び搭乗して、ほぼ川筋上空を辿って戻りました。
余談ですが、1982年から83年に掛けて、この田舎の静かな町ストゥローンが、オーストラリア史上最大といわれる自然保護論争の舞台になったことがありました。先程行ったフランクリン川とゴードン川の合流地点近くにダムを建設し、水力発電を行うと共のフランクリン川の治水を図ろうとする計画です。当然、反対の自然保護を訴える運動が起こりました。国際的な注目を集めましたが、首都キャンベラの高等裁判所は「世界で最後の原生のままに保たれた貴重な場所の1つであるこの地域は、そのままの状態で保たれることが保証される」との歴史的判決を持って結論が出ました。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
友人
観光の所要時間:
半日
アクセス:
3.0
コストパフォーマンス:
3.0
景観:
4.0
人混みの少なさ:
4.0

クチコミ投稿日:2023/10/20

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