その真の名を、誰も知らない/イースター島
- 5.0
- 旅行時期:1995/12(約28年前)
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by ウェンディさん(女性)
イースター島 クチコミ:1件
巨大な石の顔像で有名なモアイがあるイースター島。
この島の名前Easter Islandは、オランダ人海軍提督が復活祭(イースター)の日にこの島を発見したからという理由で名付けられた。
しかし、島の人たちはこの島のことを、Rapa Nui(ラパ・ヌイ)と呼ぶ。
ラパ・ヌイはポリネシア語でその意味は諸説あるが、その1つが“先端の島”を意味し、ポリネシア人が大海の航海の末に見つけた“果ての島”であるとも言われている。
このポリネシア語に由来する島の呼び名”ラパ・ヌイ“だが、実はこの呼び名もこの島の真の名ではなく、200年ほど前に現代ポリネシア語でつけられた名前であり、現在、イースター島と呼ばれる島に伝わる、本当の古来の島の名前を知る者は誰一人居ない。
18世紀以降、欧州からの征服者達は島に残る野蛮な(島民にとっては伝統的な)文化を嫌い、焚書を行い、古くからこの地に伝わる言語、文化、文字・・・全てを否定し、島の住民達にキリスト教という新たな神と教えを与え(押しつけ)、その結果、島の真実の名は人々の記憶から消え去り、失われてしまった。
私たちがイースター島と呼ぶラパ・ヌイ国立公園の島は、実は名を失った島という悲しい歴史を背負っている。
旅行記:https://4travel.jp/travelogue/11620618
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 2日以上
- アクセス:
- 2.5
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 景観:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2020/05/04
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