巧妙なナチスドイツの支配、ユダヤ人ゲットーの街 テレジーンだけに認められた文化活動の様子
- 5.0
- 旅行時期:2019/11(約4年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
プラハ クチコミ:6件
大要塞でまず訪れたのはマクデブルク兵舎、先の地図では㉕となっている。展示品も多く。ここがどうやら各展示施設の中枢のようだ。受付の親切なご婦人が応対して下さり、日本から来たと伝えると、日本の企業にサポートを受けている旨の説明をしてくれた。あわせて、付近の施設の概要を個別丁寧に教えてくれる。そして、数あるガイド本からお勧めを紹介していただき、資料用に一冊購入する。
テレジーンの施設は東部のアウシュビッツなど絶滅収容所の準備が整うまでここでユダヤ人を集める為の通過収容所として使われていた。当然管理が厳しい収容所生活を強いていたが、対外的に偽りの説明をし、強制収容所の存在をごまかす為に、このテレジーンにかぎってはナチスは芸術活動を認めた。偽善的な目的ではあったが、収容されていた人々や子供たちにとっては、大きな息抜きの時間であったらしく、ひとつの文化が花開く。そうした文化的な活動はコンサート、演劇、勉強会、絵画などに及んだ。
マクデブルク兵舎の展示内容はゲットー時代の部屋の様子、ゲットーでの音楽活動、美術活動、文学や演劇活動などをテーマに各ブースが区切られ、豊富な展示がなされている。どこも圧倒される展示数で見応えは十分にあり、当時の盛んな芸術活動がよくわかる。絵画などはゲットーの生活など暗い内容も多いが、演劇やオペラなどはプロのパフォーマーも多く捕らわれていたことから、通常の演目がクオリティ高く上演されていたことがわかる。
また、マクデブルク兵舎の中庭に面した小部屋には「真実と嘘」と題されたテレジーンゲットーで撮影されたナチスのプロパガンダ映画のブースがある。先に紹介した通り、劣悪な環境下で、さも快適であるかのような演技を強いられたユダヤ人たちを想うと不快なかぎりの映像であった。
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https://jtaniguchi.com/%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%b8%e3%83%bc%e3%83%b3-%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%b8%e3%83%b3-terezin-vedem/
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.5
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2020/04/08
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