世界遺産マサダ
- 3.0
- 旅行時期:2017/05(約9年前)
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by ミルさん(男性)
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ヘブライ語で「要塞」という意味の「マサダ」は2000年前の古戦場です。ローマ軍によって破壊され、1838年にドイツ人の考古学者に発見されるまで、長い間、放置されてきました。遺跡は現在、復元整備され、観光スポットとして数多くの人々が訪れるようになりました。死海を望む、400mの孤立峰の岩山頂上にある要塞は四方を絶壁に囲まれた難攻不落の天然要塞でした。救世主キリストの誕生を恐れ、2歳以下の幼児を虐殺したヘロデ大王が離宮兼、要塞として改修増築した場所でもあります。紀元70年、ユダヤ戦争でローマ帝国によってエルサレムが陥落した後、967人のユダヤの民が、ここマサダに3年半にわたり籠城しました。1万5千の兵力を持つローマ軍はマサダを取囲み、兵糧攻めにします。さらに要塞頂上めざし、3年がかりで西側斜面に土を盛り、攻撃用のスロープを築き上げていきました。スロープ跡やローマ軍の駐屯地跡は、今も残っていて見ることができます。こうしてマサダに侵入したローマ軍が目にしたのは、なんと960人の自決遺体でした。生き残ったのは、地下貯水施設に水汲みに行っていた2人の女性と5人の子供だけだったそうです。兵士全員が自決を選んだマサダの悲劇は、誇り高きユダヤ人の象徴であり、ユダヤ人にとって、ここは聖地そのものとも言えます。このマサダの悲劇を機にユダヤの民は、1948年のイスラエル建国まで、世界への離散という長い歴史を辿ることになります。頂上まではロープウェイで行くことができます。要塞には住居跡や巨大貯水槽、食料庫、シナゴーグ跡、大浴場跡などが見られます。遺跡は、2001年にユネスコの世界遺産に登録されています。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2017/06/21
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