行ってみて欲しい
- 5.0
- 旅行時期:2016/05(約8年前)
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by reddevilsさん(女性)
その他の都市 クチコミ:3件
ノルトライン・ヴェストファーレン州の東の端に位置するレムゴーという町にある、カール・ユンカーの自邸です。
近隣の大きな町・ビーレフェルトから単線の電車に乗り、終点Lemgo-Lüttfeld駅で降り、目の前にある郊外型の大きなスーパーを右手に見て踏切を渡り、企業や病院のある緑で溢れた道を道なりに進み、信号のある大きな通りに出たら右折して100m程で急に右手に表れます。
GoogleMapで見ると辺りが寂しそうに見えたので、ひとつ前のLemgoBFで降りて歩こうかと思っていましたが、意外と車と自転車の多い通りで、治安的な不安も無く徒歩10分程で着きました。
幼い頃に親兄弟を結核で亡くし、祖父の加護のもとで育てられたユンカーが、家具職人になるための職業訓練と建築を学んで故郷に帰って来て、まだ見ぬ将来の妻と子供のために建て始めた自邸だそうなのですが、凝りに凝ったあげく未婚のまま生涯を終えたらしい建物。
(日本語の文献があまり無く、翻訳サイトを介しての情報なので間違っているかも)
天井にまで施された細かい装飾や、自らの手による絵、経年劣化で擦り切れてしまっていますが床にも塗装が施されていて、物凄い迫力です。
家具も元が何なのかわからないくらいの装飾がされていて、外観は遠目にはよくあるドイツの木組みの家なのですが、近寄って見るとやはり細かい装飾というか彫刻が。
灯りが無いので、中に入ると何らかの生物の体内に入り込んでしまったようなグロテスクさも感じ、明らかにやり過ぎている狂人の雰囲気も感じ、また幸せな家庭を欲したもの悲しさも感じる、とっても複雑な感情の芽生える建物です。
表からは見えないように気を使って建てられたと見えるインフォメーションセンターが裏側にあり、そこで大画面でフィルムを見てから係りの方が渡り廊下を通って案内してくれ、ずっと先導して説明してくれるスタイルです。
私が行った時は受付に素敵なおば様・案内係として素敵なおじ様がいらっしゃり、フィルムは英語も選べましたが、お二人とも頑なにドイツ語で説明してくれたところを見ると、英語には対応してなさそうです。
たぶん近年に価値が見出されて、慌てて保存し始めたっぽい感じです。
褪せてしまった塗装などが修復されるといいなと思います。
暗いので画像では伝わりにくいのですが、数多の世界遺産の建造物等を見て来ましたが、かなりの衝撃でした。
入場料は3ユーロ。
インフォメーションセンターには家具や絵の展示もあります。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- どこから行っても遠い
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 入場料は激安
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 貸切状態
- 展示内容:
- 5.0
- 好みによるけど個人的にはとっても印象的。名画に匹敵。
クチコミ投稿日:2016/05/26
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