フィレンツェを意識していたシエナ
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- 旅行時期:2015/09(約10年前)
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by Keiさん(男性)
シエナ クチコミ:41件
シエナの街のドゥオモは12世紀の中ごろに着工されてから完成するまで200年ほどかかっています。フィレンツェのドゥオモを意識して、途中拡張工事が試みられましたが結局財政難でとん挫しました。その時の拡張工事の跡が右翼廊の外にみることができます。
200年もの年月をかけているので、建築様式はロマネスクからゴシックにまたがっています。ファサードを飾る多くの彫刻装飾はレプリカになっていて、オリジナルは大聖堂付属博物館に保存されています。
外壁も鐘楼もそして堂内も白と黒の横縞模様。この黒い大理石は実際には濃い緑色の石でプラート産、ファサードに用いられている赤い石は地元のシエナ産です。
内部は三廊式で象嵌掻き絵による身廊の素晴らしい床面装飾、優れた出来の物は普段は保護のために板で覆われていて年に一度8月~2か月間だけ公開されています。ピントゥリッキオやベッカフーミら多数の当時の芸術家が参画しています。
その他見どころは
・ファサードのステンドグラス、聖水盤、八角形プラン説教壇他
・ピッコロ―ミニ図書館 当時枢機卿だったフランチェスコ・ピッコロ―ミニが1495に建設した図書館で、1502~1505に周囲の壁にピントゥリッキオが「ピウス2世の生涯」を描いた。図書館内の聖歌隊用の大型楽譜本に描かれた細密画は基調で素晴らしいです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2015/12/10
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