宗廟祭礼は年1回だけの朝鮮王朝文化に触れるチャンス
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- 旅行時期:2015/05(約11年前)
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by ヨヘンジャさん(男性)
ソウル クチコミ:3件
宗廟は、歴代朝鮮王朝の王や妃の位牌を祭祀していて、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。600年以上続けられている祭礼の儀式や音楽・舞がユネスコの人類無形文化遺産に登録されています。
その儀式は、毎年、5月の第一日曜日に行われます。5月は、日本が連休中ですので比較的チャンスはありそうです。
でもこうした行事は事前にしっかり調べておかないとチャンスを逃してしまいますね。何回か5月に韓国を訪れていますが今回初めて見ることができました。
今年2015年は、5月3日に催されました。たまたま観光ガイドに紹介されていて、それで知ることができました。
当日は、小雨が降っており生憎の天候でしたが、儀式は予定通り執り行われました。
イメージとして、徳川家康を祀る日光東照宮で、江戸時代の衣装を着て大名たちが参詣する武者行列がありますが、それと類似します。
朝鮮王朝時代のいでたちで、当時の政権を執務する景福宮から位牌を祭祀する宗廟まで輿に乗った王様の行列が練り歩く儀式と宗廟において先代王の位牌を祭祀するための舞踊や音楽の儀式に分かれます。
行列は景福宮の光化門から光化門通りに出て広場の李舜臣将軍像付近で左折し、鐘路通りを直進して宗廟に入るコースとなります。私は、タプコル公園付近の鐘路2街交差点で行列を待ちました。この行列に参加している人たちは、李氏朝鮮王朝の末裔なのかどうかは分かりませんが、李氏名の人達であるとのことです。
朝鮮王朝時代の衣装で楽隊を先頭に武官や文官そして王様の輿と続きます。行列を通すため車両は完全にシャットアウトされます。
宗廟に入ると位牌を前に祭礼官達により祭祀が始まります。約600年続いた朝鮮王朝の歴代の王様と妃の供養ですので時間がかかると思いきや複数の祭礼官が同時進行で執り行いますので短縮出来ているようです。
荘厳な宗廟の中で執り行われる祭礼は、婚礼のように錦絵巻のような煌びやかさはありませんが、王朝時代の人々の風俗を知る貴重な体験でした。
韓国を訪れた際、日程が合えば是非ご覧いただきたい催しであると思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/09/21
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