レストランのフリをした骨董博物館。価値の判らない人には豚に真珠です。
- 5.0
- 旅行時期:2014/01(約12年前)
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by 食べ太郎さん(非公開)
台中 クチコミ:5件
1950~60年代の古い物を集めた収集家がコレクションを披露する為に開いたレストランです。その収集家はかつて台北駅の南側にも同時代の台湾を再現した屋内型テーマパーク「台湾故事館」を開いていましたが、残念ながらそちらは閉館しました。ご本人に会って話を聞いた訳ではないですが、「テーマパークだとブームが過ぎると客足が落ちる」という教訓から、台中のこちらの店はレストランの形で運営して集客を維持していると推測します。
私は骨董品に特に興味がある訳ではないですが、ここのコレクションには感心します。食事が終わったらぜひ店内をぐるりと回って見てください。展示品は二階にもあります。日本にも例えば「昭和横丁」とかいったネーミングで戦前や昭和30年代の街並みを再現した展示物が客寄せ目的で商業施設の中に設置されたりしていますが、それらの多くはハリボテです。壁にペンキを塗って古い時代の商店の外観を描いて再現しているだけで中身は無い場合が多いです。
しかしこのレストランの店内に再現されている商店街の各店舗は、中身まで再現されています。例えば理髪店の窓から店内を覗くと、その時代の本物の理髪店用の椅子が置かれています。歯科医院の中を覗くと患者を座らせて治療する椅子が置いてあります。よくぞこれだけの物を集めたものです。相当のお金も掛かったでしょうが、金を出しさえすればポンと買えるものでもないでしょう。長年に渡る収集の熱意と努力を思うと感服します。
仮に骨董品に興味がないとしても、趣味で何かを収集した経験があり物を収集する事の大変さを理解できる人なら、何がしかの感銘は覚えるのではないでしょうか。骨董に興味がなく、「コレクション」という高雅な趣味も理解できない人には、豚に真珠ですから、わざわざ台中まで行って見学する必要はないでしょう。
レストランとしての内容は台湾料理がメインですが、港式飲茶の点心もあり飲茶ができます。メニューは昔の台湾の小学校の教科書を真似た作りになっており、料理名には英訳と日本語訳も併記されています。平日は点心を三品注文すると、点心がもう一品か或いはレモン・ティーがサービスとなります。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 2.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 昼の飲茶はお得
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 施設の快適度:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/04/01
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