トリエステのかつての繁栄をしのぶ豪邸美術館
- 4.0
- 旅行時期:2014/06(約12年前)
-
-
by ブンさん(女性)
トリエステ クチコミ:44件
大富豪の邸宅と美術コレクションをもとに作られた美術館。19世紀、オースリア=ハンガリー帝国唯一の港だったトリエステの、ありし日の繁栄をしのぶことができます。
建物はローマやフィレンツェにある本物の豪邸とは比べ物になりませんが、これがたった一代で財を築いた人物の屋敷だと思うと、そのすごさがしみじみ感じられます。飾られた絵画や彫刻もマイナーなものですが、趣味は悪くないので、のんびり眺めていると見つけものがあり、楽しめます。主人の趣味を反映して、海や異国が描かれた作品が多いのもおもしろいところ。トリエステで何かひとつ美術館を訪れたいならここかなと思います。
この家の持ち主はパスクアレ・レヴォルテッラ。崩壊するヴェネツィア共和国から逃れ、トリエステで成長した彼は、のちに企業家・政治家として大成功。ジェネラーリ保険やロイド保険の幹部をつとめ、最後はスエズ運河会社の副社長にまでのぼりつめました。その一方でレヴォルテッラは、町に大学や美術学校を設立し、文化振興を助けた篤志家でもありました。独身で子どものいなかった彼は、死後、屋敷や美術品とともに財産をトリエステの町へまるごと寄贈。市はレヴォルテッラの遺産を使ってコレクションを増やし、現在に至ります。この美術館に比較的新しい作品が多いのはそういったわけです。
美術館では日曜コンサートや映画上映などのイベントも行われています。ウェブページをチェックしてみてください。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 乳幼児連れ家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 3.5
クチコミ投稿日:2015/02/27
いいね!:1票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する