文化大革命期の権力闘争の残酷さを伝える
- 4.0
- 旅行時期:2011/12(約14年前)
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by ナツメロ大王さん(男性)
開封 クチコミ:3件
開封の有名な鉄塔からもほど近い所、「文化大革命」の最中の1969年に監禁状態の劉少奇が失意の中この世を去った場所が「劉少奇在開封陳列館」として公開されています。劉少奇と言えば1958年から始まる「大躍進政策」の失敗の責任をとって毛沢東「辞任」後、中国の国家主席に就任し、小平らと共に行き過ぎた社会主義政策を見直し、経済の立て直しに奔走した人物です。また、そうした功績故に1966年から始まる「文化大革命」においては「走資派」とされ「紅衛兵」らにより吊るしあげられ権力の座から追い落とされた悲劇の指導者です。この陳列館では、劉少奇の功績を讃えると共に、その悲劇がすべて毛沢東婦人であった江青ら4人組と林彪によるものであるという中国共産党の主張を宣伝する博物館にもなっています。実際にはもっと上の人物の意思が働いていた筈ですが・・・。いずれにしても、そうした表と裏を含め、中国現代史を知るには良いきっかけになる場所だと思います。
なお、一般の旅行ガイドブックには掲載されていません。行き方は有名な鉄塔のある鉄塔公園の正面出口を出て解放路を1kmほどタクシーで南下、西門大街の交差点を過ぎてすぐ下車、そのまま歩道を徒歩で南に下がった右手「北土街10号」になります。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.5
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/03/01
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