アルハンブラに影響を与えたイスラム装飾 & 世界遺産に登録されているムデハル建築
- 5.0
- 旅行時期:2013/10(約12年前)
-
-
by MILFLORESさん(女性)
サラゴサ クチコミ:13件
イベリア半島の初期のイスラム帝国「後ウマイヤ朝」の代表的な建築物が、首都であったコルドバのメスキータ(8世紀)。
最後のイスラム王国「ナスル朝(1238-1492年)」グラナダ王国の代表的な建築物がアランブラ宮殿。
そしてその間「タイファ(イスラム小王国)時代」の大きなイスラム建築として残っている唯一の例が、11世紀に建設されたこのアルハフェリア宮殿です。アルハフェリアに見られる漆喰の細かい幾何学模様や草花模様のテクニックは、その後の他王朝文化に深く影響し、グラナダのアランブラ宮殿やセビージャのアルカサルなどに反映されるようになるのです。
このようにイベリア半島のイスラム建築イスラム芸術のキーとなる建物であるアルハフェリア宮殿ですが、それのみでなく、「ムデハル建築」としてもとても大切な例であります。
「ムデハル」とはアラブ語で在留者を意味する言葉で、レコンキスタされた地に残ったイスラム教徒の建築様式とキリスト教建築様式が融合したスタイルが、ムデハル様式と呼ばれる11〜16世紀スペイン独特の建築様式です。
イスラムのサラゴサ王国のレコンキスタは、1118年にアラゴン王アルフォンソ1世によって果たされますが、その後もアラゴン地方には多くのイスラム教徒が残りました。このムデハル達には建築業者が多く、彼らはキリスト教の建物にもイスラム風装飾を持ち込み、多くのムデハル様式の傑作をアラゴン地方に残しました。
アルハフェリア宮殿もその例で、アラゴン王の住居としてムデハル様式の増築が重ねられました。この建物は【アラゴンのムデハル様式の建築物】の名で世界遺産登録されている10の建築物の内のひとつです。
カトリック両王時代(15世紀)に建てられた部分は特に天井装飾が素晴らしいです。
入場料5ユーロ 日曜日は無料
現在はアラゴン州議会が入っているので、議会の開かれる木曜日と金曜日は見学制限があります。詳しい見学時間は議会HPで確認できます。
http://www.cortesaragon.es/La-Aljaferia.47.0.html?&no_cache=1
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 3.5
- 旧市街からちょっと離れていますが歩ける距離。市内バスを上手く利用して行く方が疲れませんが。
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 入場料5ユーロ 日曜日は無料
クチコミ投稿日:2013/12/05
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する