ピレウスから高速船でエギナ島日帰りでき、パルテノン神殿より50年前に作られたアフェアー神殿を訪ねる。
- 5.0
- 旅行時期:2013/05(約13年前)
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by 地中海人さん(男性)
エギナ島 クチコミ:1件
パルテノン神殿より50年早く、アルカイック後期に作られていますので、一見してごつい感じですね。優美さはありません。地元産の石灰岩でできており、往時は化粧漆喰を塗り大理石のようだったようです。
凛々しく、コリントスにもある一本柱ですが、32本のうち数多く24本も残っているので、堂々たるドーリア式古代神殿建設の白眉とされています。
背後にギリシャ本土、ペロポネソス半島。サロニコス湾の中央にあるこの島の歴史も古く、神話時代、キクラデス文明、ミノア文明時代から交易の拠点だったのでしょう。
古代ギリシャ最初の貨幣を作ったポリス・エギナの財力を示したものですね。
アフェア神殿は前7世紀末から造営が始まり、今も残るは前480年頃の跡。
祀られているのはアフェア(ギリシャ語で「見えない」)。
クレタ島のミノス王から逃れようとエーゲ海に身を投じたところを救ったエギナ島の漁師もまた恋の虜にしてしまった妖精が、その求愛を拒み深い森に逃げ込み、その美しい姿を消し去ったところから、その妖精をアフェアと呼ぶようになったという伝承があり、アフェアに捧げられた碑文が20世紀初頭に発見されたという。
それまではアテネ神が祀られていると考えられていたとのこと。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 半日
クチコミ投稿日:2013/05/22
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