特約茶室とは、国民党軍の慰安所だった場所。そのうちの一軒を改装して、博物館的に公開しています。
- 4.0
- 旅行時期:2013/03(約13年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
金門島 クチコミ:46件
特約茶室と言うのは、国民党軍の軍中楽園(慰安所)だった場所。
1949年以降、5万を超える兵士が金門島及び周辺の島々に送り込まれ、島の婦女子に対する暴行事件も発生したため、1951年に最初の軍中楽園が金門島朱子祠付近に設置されたのが始まり。
その後特約茶室と名を変えて、金門島・小金門島(烈嶼)合わせて10軒あまりの支店が出来たのだそうです。
この金湖鎮小径の特約茶室展示館は当時実際に慰安所だった一軒で、改装後は博物館的に公開しています。
見学は無料。
オープン時間は、毎日8:30~17:00。ただし、春節(旧正月)の大晦日はお休み。
場所は伯玉路四段と瓊径路との交差点近く。
私たちは金城鎮に取ったホテルで借りたスクーターで行ってみました。
金門島の見所を結んで走る観光公車という観光バスにはA~D線の4つの路線がありますが、特約茶室展示館へは、山外車站起点・終点のD線(榕園太湖線)が寄るようです。
観光公車については、全線の説明が地図付きで載っている≪金門観光公車慢遊趣≫というパンフレットが金門島の観光インフォやホテルなどで無料でもらえますよ。
今ではすっかり整備・改装されてきれいになったという特約茶室だった展示館は、花壇を囲んだ四角い造り。
展示内容は、かつて金門島や小金門島(烈嶼)に配置された特約茶室の説明、当時の物価と比較したチケット代、かつて使われていたと言う部屋など。
説明によると、この小径の特約茶室には10人余りの女性が待機していたそうです。
この茶室が出来たことで小径の村も潤い、ビリヤード屋やアイス・パーラーなども続々出来たのだそう。
年別の特約茶室チケット代と比較した当時の物価も展示してありました。
1951年を例に取ると;
上等兵の月給が12元だった当時のチケット代が10元または15元。
牛肉麺が一碗2.5元などと出ていました。
個人的感想だと給与の割りに牛肉麺がずいぶん高く感じましたが、これも軍人さん向けのお店でのお値段だったのかも?
かつて使われていたと言ういくつかの部屋も、今ではきれいに改装済み。
ただ、個室についた浴室は当時のままなのか、古びた感じで残されていたのがずいぶん生々しく感じられた展示でした。
規模的には小さい展示館でしたが、強く印象に残った場所。
展示館には喫茶店、トイレあり。
見学の合間に一息つけます。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- 金門島の金湖鎮小径の伯玉路四段と瓊径路との交差点近く 。古集落の一つの瓊林村からだと2kmほど。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 見学無料です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 私たちが行った時には、数人の見学者がいた程度。
- 展示内容:
- 4.0
- 金門島や小金門島(烈嶼)などにあった特約茶室についての説明、使われていた部屋などを公開しています。
クチコミ投稿日:2013/03/19
いいね!:2票
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