古代ギリシャ彫刻の最高傑作・御者の像やアルカイック期の像などが見られる!
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- 旅行時期:2012/05(約14年前)
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by 地中海人さん(男性)
デルフィ クチコミ:2件
1 アルカイック期の彫像
アルカイック期の独特な形。左足前と微笑。
左足から一歩前に出すのはここからきたのでしょうか。
2 御者の像
前5世紀前半に作られ、前373年の大地震で地中に埋もれた為、1896年にアポロン神殿のテラスの北西角で発見された、デルフィ考古学博物館の作品のうちで最も有名な像。当時の高度な鋳造技術を示す古代ギリシャ彫刻の最高傑作の一つとされています。
この等身大の青年御者像は、前474年のピュティア祭における戦車競争で優勝を記念して奉納された、馬と戦車と御者からなる青銅群像の一部。
目にはガラスと石、唇には銅がはめ込まれ、頭のバンドには銀で模様が入っています。
馬はありませんが、戦車の御者は今も、失われた馬の手綱を持っている、ういういしい青年の御者像です。
戦車競争で優勝することは、競技会で最大の栄誉だったのでしょうね。
三島由紀夫は「勝利に傲らぬ青年の謙虚な晴れやかさ」に摶たれたという。
3 ナクソスの有翼のスフィンクス
前560年頃にナクソス人が奉納した大理石の像でアルカイック期の彫刻の傑作。
女性の顔、ライオンの胴体、鳥の羽を有する怪物。
高さ9mを超えるイオニア様式の円柱の上に載っていました。
4 アポロン神殿の破風の彫刻 彫像群
紀元前6世紀を絶頂とし、ペルシャ戦争後更にアレキサンダー大王の庇護もあり、当時の地中海ギリシャ世界(黒海からイベリア半島のギリシャ殖民都市まで)からここに馳せ参じ、祈り、祭り、諸都市の市民達が泊り込みで神託を授かり、交歓し、競技をし、ギリシャ民族の歴史において最高の夢のような時代だったのでしょう。
インダス川からエジプトまでの広大な人類史上初の大帝国ペルシャを、当時の辺境にあって圧倒的に力の差があったにもかかわらず打ち破り、学問的にも、軍事的にもギリシャが世界の中心であり、ここがその精神的なよりどころと信じることができた時代なのですから。
博物館内外WiFi無料
博物館から町への道すがら、眼下の谷を見通すと、はるかにイケアの町と海が見えます。これまで地図を何度も眺め、旅行記を読んでは山奥にあるとばかり思っていましたが、何と古代は地中海世界から船で来て上陸すれば、その日にはここの諸都市の宝庫に泊まれたのでした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2013/02/11
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