カレル橋からフラッチャニ城を望む景色に感動
- 5.0
- 旅行時期:2012/11(約13年前)
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by todoさん(男性)
プラハ クチコミ:1件
1981年の春、プラハを訪れた時、プラハは「鉄のカーテン」のなかの沈んだ街でした。建物はすすに黒ずんでおり、人影もまばらでした。カレル橋にも通行人は少なかったのですが、橋の中ほどに人だかりがあり、覗いてみるとモルダウ川への投身自殺者を引き上げている最中でした。とても暗い気持ちになりました。しかし、チェコの人々と接触するうちに、この国の人々が他国から虐げられる中で誇り高く、知恵と勇気をもって苦難に立ち向かってきたことがよく分かり、心から感動しました。小国ながら大国の横暴に屈せず、耐え忍んで誇り高く生き抜いてきたこの国の人々の姿は、チェコの人々が愛する大作曲家、スメタナの「売られた花嫁」に良く現れています。マサリク、ドプチェク、ハベル、チャスラフスカといったこの国の英雄達には共通する誇り、強さ、賢さがあります。
ビロード革命後、プラハはすっかりきれいになりました。今、カレル橋からフラッチャニ城を眺めると、まるで美しい絵本の中にいるようです。モーツアルトが住んでいた当時の景色とおそらくあまり違わないでしょう。しかし、チェコの国民がこの街を強い誇りをもって守り抜いてきたことを思う時、それは単に古くて美しい景色ではありません。人類が最も大切にするべき歴史的遺産のひとつだと思うのです。この橋を渡って、フラッチャニ城に登り、そのあと旧市庁広場、スメタナホール、バツラフ広場、そしてヴィシェフラードへと歩いてみましょう。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 2.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2012/11/10
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