世界に類を見ない化石が多数発掘されたサン・ジョルジョ山
- 4.0
- 旅行時期:2010/05(約16年前)
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by マンボウのお城さん(男性)
ルガーノ クチコミ:1件
サン・ジョルジョ山は、イタリアとの国境付近にあるルガーノ湖南部の二又に分かれている分かれ目に位置する、スイス側のピラミッド型をした標高1,096メートルの山です。
イタリア領内で工業用のタール質の結晶片岩を採掘していた時に、魚類や爬虫類の化石が出土したのがきっかけで発掘調査が始まりました。
1919年には、古生物学者・動物学者のベルナール・ペイエがメリデ市内でも発見し、サン・ジョルジョ山の化石に注目が集まりました。
その後、1924年から1975年にチューリヒ大学とミラノ大学によって行われた本格的な発掘調査によって、膨大な化石が出土しました。
中生代三畳紀中期(2億4,500万年前~2億3,000万年前)の5つの地層から、最大6mの大きさを誇る化石、恐竜の祖先といわれるティキノスクス、地球史上最も長い首を持っていたというタニストロフェウスなど、約150年の間に発掘された1万点を超す脊椎動物や魚類、海生爬虫類は、その数と希少さで世界に類を見ないものです。
化石発掘調査には厳格な規制が敷かれているため、発掘現場を見ることはできませんが、あまり知られていないメリデの博物館に、貴重な標本が展示されています。
化石に興味のある方には、非常に有益な博物館だと思いますので、無料で人のいない今のうちに、訪れることをお勧めします。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 半日
- アクセス:
- 2.0
- 徒歩だとメリデ村の奥に位置するフォンタナからスタートしてカッシーナまで上り、ぐるりと回って戻ってくるルートがありますが、意外に大変です。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 博物館を含め、全て無料です。
- 景観:
- 5.0
- サン・ジョルジョ山から見えるルガーノ湖は晴れていれば最高です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- アクセスが困難なので、観光客はほとんどお目にかかりませんでした。
クチコミ投稿日:2012/07/05
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