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石窟庵と仏国寺 施設情報・クチコミに戻る

慶州の「石窟庵」と「仏国寺」

  • 4.0
  • 旅行時期:2009/11(約16年前)
マンボウのお城さん

by マンボウのお城さん(男性)

慶州 クチコミ:2件

慶州周辺は、紀元前1世紀から10世紀に栄えた新羅王朝の都が置かれていました。
石窟庵と仏国寺は、8世紀ごろ新羅の景徳王の時代、宰相の金大城により建立されました。

新羅人の微笑「石窟庵」
吐含山の東側の麓、海抜565メートル地点に石穴が掘られており、その中に本尊仏が東の海を眺めるように鎮座しています。
この石穴は人工のもので、御影石を削りドーム型に積んだ上に土を覆って天然の岩石洞窟のように造りました。底と壁、天井にいたるまで全て御影石でできています。
石穴の深さは、14.8メートルで高さは9.3メートルです。
石窟庵本尊仏が日が昇る方角、東を眺めているという点が重要です。
ちょうど水平線の上に昇る朝日を本尊仏が浴びる頃、石窟庵の真の姿を見ることができます。
石窟庵本尊仏は、釈迦があらゆる邪気と誘惑を振り払い悟りを開く瞬間を表現しています。
その解脱の刹那が、本尊仏の穏やかなほほ笑みに日の光が当たる時に再現されます。
朝日を浴びる釈迦のほほ笑みを韓国の人は、「新羅人の微笑」と呼んでいます。
ただひとつ残念なのは、写真撮影が禁止されていることです。

仏教浄土の再現「仏国寺」
仏国寺の境内は大きく分けて、毘盧殿、極楽殿、大雄殿の三つの空間に分けることができます。
これは仏教の教理に基づき、毘盧舍那仏の蓮花世界、阿彌陀仏の極楽世界、釈迦牟尼仏の娑婆世界から成り立つ仏教浄土をそのまま形象化したものと言われています。
仏国寺の境内は、長さ100メートルにのぼる石垣の上にあります。その間を階段のように見える二つの橋がつないでいます。
境内に入り大雄殿前の庭に行くと、東西の方向に並んで立つ多宝塔と釈迦塔が目に入ってきます。
本来、大雄殿の前にまったく同じような塔を2つ建てるのは、新羅時代の寺の建築の典型的な方式です。
しかし、仏国寺の大雄殿の前の二つの塔は、様相が全く異なります。
二つの塔は石塔ですが、多宝塔は精巧で木塔を連想させるほど繊細で、逆に釈迦塔は均衡がとれた荘厳な感じで、多宝塔が女性的、釈迦塔は男性的と言えます。
釈迦塔からは、「無垢浄光大陀羅尼経」が発見されました。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
友人
観光の所要時間:
半日
アクセス:
3.0
慶州からバス一本で行けますが、バスの本数はあまり多くありません。
コストパフォーマンス:
5.0
韓国の世界遺産の入場料は総じて安いと思います。
人混みの少なさ:
4.5
朝早く出かけたせいか、ほとんど観光客に会いませんでした。
展示内容:
2.5
石窟庵の本尊仏は是非写真に撮らせてもらいたかった。。。

クチコミ投稿日:2012/05/31

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