佳家湯包 (黄河路店) Jia Jia Tang Bao (Huanghe Road)

中華

味も雰囲気も忘れじの湯包

4.5
旅行時期：2012/01（約14年前）

by MacRayさん（男性）

上海クチコミ：2件

人民公園から、ゆっくりと歩いて１０分弱。夜７時ごろに訪ねたところ閉店間際だった。
レジのおじさんが「もうこれしかないよ」と言いたげに、背後のメニューを指さす。
９９元。蟹味噌の湯包（小籠包）だ。高いが、やむなし。１元の生姜の千切りも頼む。
レジ横の調理場で、女性従業員たちが白煙に包まれつつ小籠包をこしらえる。見ていて楽しい。
閉店間際だからか、自分以外の客はカップルと家族連れの２組だけだった。

待つこと１０分。この間、客がいないテーブルの上に従業員が次々と椅子を乗せて行く。
２段重ねの蒸籠が運ばれてきた。１段６個、計１２個入り。
皮は薄く、箸で持ち上げると破れそう。
アツアツの小籠包を噛むと、塩加減の良いたっぷりのスープと蟹味噌の濃厚な風味が広がる。
今までに味わったことのない味。うまい。蟹味噌がばっちり合う。
９９元もするだけのことはある。生姜も格好の箸休めだ。

自分のすぐ横で女性従業員がモップをバケツにひたし、床掃除を始める。
「もう閉店なんだから早く帰れ」的な圧力？に負けず、じっくり食べ進める。
閉店準備の清掃が進む中で味わう、風味豊かな小籠包。
シュールで忘れられない体験になった。

売り切れいならないうちに、ゆっくり食べるには、早めの来店が良さそうです。