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221基地地下指揮中心と両弾博物館

  • 4.0
  • 旅行時期:2008/07(約18年前)
SUR SHANGHAIさん

by SUR SHANGHAIさん(女性)

青海省 クチコミ:4件

青海湖の北東岸に近い海晏県西海鎮には、かつては国営の核兵器研究開発製造工場だった221廠を通信面でサポートしていたと言う221基地地下指揮中心や、221廠で製造された原子爆弾・水素爆弾に関する両弾博物館があります。どちらも公開されていて一般の人も見学に行けます。

青海省の省都西寧と海晏県西海鎮との間は車で1時間半ほど。
この二つの場所以外にも、221廠跡地、核兵器実験場だった跡地も周辺にあって公開されているので、青海湖見物と合わせて車を雇って行ってみるといいと思います。

私は西寧で車(サンタナ)を雇い、青海湖を一周する日帰り旅行の最後にこの221基地地下指揮中心と両弾博物館に寄りました。この行程は約600kmで12時間。幹線道路はすべて舗装済みで快適。通行料・駐車料金・燃料費を含む料金は800元。各地でのチケット代などは自分持ち。
私の場合、青海湖の南側から西側にかけて見学時間を取りすぎてしまったので、最後に予定していた海晏県西海鎮周辺での時間があまり取れず残念でした。

221基地地下指揮中心は海晏県西海鎮の街の九三路と西海大街の角近くにあります。
左上の画像が道路に面した入り口。敷地に入っていくと『青海省礦区 郵電局』と看板の出た何の変哲も無いタイル張りの建物があって、その地下に221基地地下指揮中心が造られています。
1996年に221廠が撤退して海北蔵族自治州にその建物が明け渡された時には、地下への入り口はコンクリートで塗り固められていたのだそうですが、2006年にその入り口が発見され、2007年春から一般にも公開されたとのこと。
階段を下りた地下9.3m部分にはいくつかに区切られた小部屋がありました。現在では見学者用に地下室部分の見取り図や説明なども出ています。
221廠を通信面でサポートしていたと言うだけあって、分厚い鉄の扉の向こうには通路の両側にさまざまな通信設備を備えた部屋や発電室、指揮室もあり、古いスパイ映画を思い出す人がいるかも。発電室の片隅には外に脱出するための秘密の出口も造られていました。右の画像はその出口を覗き込む家族連れ。
私が行った時には閉館直前だったせいかチケットを買わずに入れましたが、もともと無料なのかどうかは未確認です。

両弾博物館は同じく海晏県西海鎮の原子路75号にあって、チケット25元。2階に受付と展示室がありました。
左下の画像がその外観。中の展示室は案外小さく、じっくり見ても小一時間あれば見終わると思います。
展示品は221廠で核兵器研究開発製造が進められていた頃のスタッフやその研究実験の様子などの白黒写真+説明、模型が主。
展示室内部の撮影は不可。
受付のデスクで『原子城掲秘 −中国第一個核武器研製基地内幕』という本が16元で売られていたので、興味がある方はどうぞ。

施設の満足度

4.0

観光の所要時間:
1-2時間

クチコミ投稿日:2008/10/26

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