輪タク快走!蘇州・観光模様
- 評価なし
- 旅行時期:2006/05(約20年前)
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by 目黒警部さん(男性)
蘇州 クチコミ:13件
城のようなシェラトンホテル前にて・・・
思っていたよりも大きな街だ、歩いての観光は無理だと思った。
ガイドブックには、貸し自転車にての観光を紹介していたが、逆方向でも進んでくる車、信号など無視するバイクそして車道を3人で横に並んで歩く地元の人達の光景をタクシーから見て、不慣れな観光客は、とても自転車では観光できないと思った。
タクシーで移動しても、観光名所はもうすぐクローズの時間になる。
ひとのよさそうな顔立ちの親父の輪タクに乗り、ゆっくりと流してもらい街並みを見学することにした。
さて、いくらぐらいだろうか?
タクシーはだいたい十数元(1メ−ター)位にて市街地を移動できるのは分かった。
メータータクシーは、ぼられることもなくメーター通りの請求しかしない、ほぼ信頼の出来る乗り物だと感じた。
交渉しなければ乗れない輪タクなどは、たぶんぼってくるだろうと思ったが、相場の予備知識はなかった。
中国の物価すらまだ把握していなかった。
地図を指差し、ぐるりと回し最終目的地の観音街を指差した。
そして英語でいくらと聞いてみた。
親父は、英語にて60元と言った。
どのくらい値切ったらいいものだろうか?分からなかったが、40元とメモ用紙に書き見せた。
すると親父は50元と書き換えした。
そしていろいろ回るという事を地図を指差しながら表現した。
高いか安いか分からないが、50元でいいだろう。
輪タクに乗る。
輪タクは、新市路(シェラトンH前)から人民路に入り十全路を進んだ。
輪タクの親父が、店を指さしバーと言った。
いま蘇州で一番おもしろいのが十全街という、古くから工芸品街として栄えてきたが、最近はカフェーやバーが次々と出来ている。
輪タク快走!
この通りなら自転車で回っても大丈夫だな〜
輪タクは、見てくれといわんばかりに道路横手にある水路の橋に停まった。
待ってくれと言ったのだろうか?なにやら中国語で喋り、通り向かいの店へと走っていった。
民芸品店へのご案内かな?(笑)
輪タクの親父は、紙袋を抱えて帰ってきた。
そして紙袋から、パンを出した。
お〜パンのサービスか〜
背後から別の輪タクが忍び寄ってきた。
そして、輪タク後ろを手でつかみ足を休めた。
なにやら重たいな〜といった表情をして輪タクの親父は振り向いた。
輪タク仲間のわるふざけのようだ。
輪タクの親父達は笑いそして私も笑った。
ガイドブックには、至る所に運河があり、随所に水郷風景が広がっていると書かれていたが、タクシーが走る大通りからは、そのような光景はみれなかった。
歩くか、自転車か輪タクがいいようだ。
輪タクは大通りを離れて、路地裏に入った。
遠い昔の原風景に出会った。
心癒される光景だ・・・
暫くここで休憩しなさいといわんばかりに、輪タクは停車した。
輪タクの親父は、シートの下からインシタントコーヒの容器に入った水をコップに注ぎ、差し出してくれた。
ちょうどいい、パンを食べて喉が渇いていた。
一口飲む。
あ!すっぱい!
蘇州の水はすっぱかった。
一口だけ飲んでコップを返した。
白い漆喰の壁と黒い瓦の屋根が掘割の水に映る水郷・蘇州の風景をしばし眺める。
ふと見ると、運河で地元のおばさんが、洗濯をしていた。
この運河は、今も生きている。
♪水の蘇州の花散る春を惜しむか柳がすすり泣く♪
(蘇州夜曲)
蘇州の城市は、外城河にぐるりと囲まれていて、町の中にも縦横に水路が走っている。
1時間半ぐらいだろうか、輪タクは運河沿いの小道を経由して、目的地の蘇州の銀座通り、観前街に到着した。
- 施設の満足度
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評価なし
クチコミ投稿日:2006/06/09
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