トランジットを伴う際の荷物について

回答日：2007-05-05

これは要するに税関検査の都合です。
税関検査は外国から持ち込まれた物品に対して、関税を課したり持込禁止品の摘発をしたりする為に行なわれるものです。
ですから、国境を越えてくる飛行機が到着した空港で行なわれます。
今回の場合、ブリスベン→メルボルンは国内線便になりますので、メルボルンで税関検査を行なうことはできず、必然的に国境を越えて最初の乗継地であるブリスベンで一旦荷物をピックアップして税関検査を受けることになります。
基本的には、国際線の最初の到着地でピックアップする、と覚えておけばよいでしょう。
但し、国内区間のみの運航でも扱いは国際線、という奇妙な路線も一部あります。
有名なのはJALとノースウエスト航空の成田?中部路線の一部の便。
この便で外国→成田→中部と乗継ぐ場合、入国審査も税関検査も中部空港で行なわれますので、成田で荷物をピックアップする必要はありません。

出国の際は、基本的に税関検査はありませんので、そのまま日本まで荷物をスルーしても問題ないため、シドニーでピックアップする必要は無い、ということです。

あくまで税関検査の都合ですから、例えば成田からシンガポールを経由してシドニーへ、という旅程の場合、シンガポールに荷物持参で入国する特段の事情がある場合を除き、シンガポールでの荷物ピックアップは必要ありません。
但し、アメリカ合衆国のように、第三国への乗継でも強制的に入国させられる国もあり、そうした国では荷物のピックアップ・再チェックインが必要となります。

まとめると、
・国際線便の到着地では税関検査のため荷物のピックアップが必要
・但し、乗継先の国内線便が国際線扱いの便の場合はピックアップ不要
・単に第三国へ向かう便に乗継ぐだけの場合はピックアップ不要
・第三国への乗継であっても、入国を強制する国(USA等)ではピックアップ必要
簡単なようで例外が多くて複雑かもしれませんね。
ですから、乗継地で荷物のピックアップが必要かどうかは、カウンターで確認なさるのが安全策だと思います。
あと、荷物に付けられるタグでも確認できます。
タグにアルファベット3文字が大きく印刷されているのにお気づきになりましたか?
あれはスリーレターコードといって、各空港に割り振られた個別の記号で、荷物の行先を表しています。
つまり、このタグに表示された空港で、その荷物はターンテーブルに吐き出されます。
今回の旅行に関係する空港のコードは、NRT(成田)・BNE(ブリスベン)・MEL(メルボルン)・SYD(シドニー)になります。
もしお捨てになっていなければ、帰国便でお預けの荷物にはNRTと印刷されたタグが付いているはずです。
往路は、成田でBNEのタグが、ブリスベンでMELのタグが付けられていたはずです。
その時々の旅行に関係する空港のコードを覚えておけば、カウンターでタグが付けられた時点で、荷物をどこでピックアップすればいいのかわかります。
確かタグの控えにもコードは印刷されていたと思います。