アルジェリアの外貨両替について教えてください。

回答日：2007-04-25

・アルジェ国際空港の場合、空港は１年前ほどに新しくなり、これがアルジェかと驚くほど、モダンで綺麗な白い空港になりました。両替所は、荷物を受取って１階に出たら、空港内の右へ右へと進んで下さい（外側に向いて右方向）。ガラス張りの両替所があります。両替は、ここでするのがいいと思います。イスラム圏ですが、だまされる事無く、確実安全に両替して貰えます。
この時に貰う、何の外貨をアルジェリアン・ディナール（AD)にいくら換金したかの書類は、出国時にひじょうに大事な書類になりますから、絶対に無くさないように保管しておいて下さい。ちなみに、円も両替出来ます。ただし、空港以外では、公立銀行の本店や５星ホテル以外では円の両替は難しいようですから、ユーロかドルは持参した方がよいと思います。

・非公式ルートでの両替は、あまり期待しない方がいいでしょう。カスバ内にもあるようですが、危険を伴います。また、レートが良いとしても、大した額ではないでしょう。とにかく、ＡＤは、アルジェリア外への持ち出しはできません。また、出国時に、ＡＤからユーロやドル、円など外国の通貨に両替も出来ません。アルジェリア内で使い切れない場合は、紙くずになるか、空港内で販売されている「なつめやし」をお土産に買うしかありません。したがって、両替時には、滞在中に完全に消化できる金額に抑えた方がリスクがないかと思います。そうなると、大金を両替する事もなくなりますから、レートが少し良い両替屋があったとしても、あまりメリットはないのでは．．．と思うのですが．．．危ない両替屋を捜すのも旅かもしれませんが。カスバあたりに連れ込まれたら．．．命も．．．。

・話は少し違う方向に行きますが、入国前に飛行機内で貰う黄色い書類（DECLARATION OF HOLDINGS CURRENCY AND VALUABLES；外貨・貴重品申告書）は、アルジェリア内に持ち込む外貨を報告するものであり、貴重品として、カメラやパソコン類などを申請します。この黄色い書類が出国時に大変大事な書類になりますので、なるべく正確に記載した方が面倒に巻き込まれずに済みます。フランス語会話が出きるのであれば、トラブル対応もできますが、英語だけだと少しリスクがあります。

・出国の話になってしまいますが、上述したように、アルジェリアでは自国の紙幣が海外に流れることを物凄く厳しく管理しています。上述の黄色い書類に申告した外貨金額と両替した金額、そして、実際に財布の中にあるＡＤや他の国のお金の金額が合わないと大変な事になります。したがって、空港外の両替屋では、手書きでもいいから両替証明書を貰う事が必要です。果たして非公式ルートの両替屋で作成してもらえるかどうか．．．。

・お土産にと、ＡＤをカバンの隅に隠して出国しようとした場合、見つかると大変な事になります。他の金まで没収の場合があります。それも、飛行機に乗る寸前、ドアの２?３ｍ前で、女性係官が最終のカバンチェックをしている際に見つかれば、カバンを逆さにしてまで調べ上げます。どんなに、飛行機が出発スタンバイしていても、時間をかけて調べます。その結果、見られたくない物や申告していない外貨、ＡＤが出てくれば、ちょっとOFFICEへ．．．となります。
２名の女性係官がチェックしていますが、絶対に綺麗な係官の方には並ばない事．．．物凄く厳しいです。その際に、黄色の申告書がなく、外貨がドカッと出てくると、いくら申告済みと叫んでも、徹底的にカバンを調べられます。この黄色の申告書を、実は、イミグレや身体検査を通過し待合室に入る寸前で、眠たそうな係官が申告書を見つけると、その場で提出を求める場合があります。そこで言われたら出さざるを得ませんが、上述したような飛行機搭乗寸前でのトラブルになった場合、黄色の申告書が無いとバタバタ状態になり、どんなに申告書を提出したが、申告済みの通貨だと主張しても、全く聞き入れられませんから、待合室前での係官に見られないように、申告書はパスポートなどとは別にポケットにでも別に締まっておいた方がベターです。

．．．とにかく、アルジェの国際空港は綺麗になり、入国も日本人はすんなり通れますし、出国も待合室までスムーズにいけます。待合室には、立派な免税店がありますが、アルジェリアに関する土産がないのが残念です。外で土産は買っておく事が必要です。なお、コンスタンチンなど地方の国際空港での入出国の様様なチェックは、アルジェの比ではなく、物凄く厳しいし、空港設備もイマイチです。

アルジェリアの皆さんは基本的にはいい人たちですし、石油経済で豊かになってきていますから余裕のある人たちも多いのですが、やはり、カスバや地方の裏道商店街などは、旅する者にとっては魅力的ですが、危ないようです。日本人も、中国人に間違われて、「アリババ！」とののしられる事が多いです。中国人が通過した後には何も残らないという事から、盗賊の代名詞としてアリババという略称が中国人（数万人がアルジェリア国内に住む）に使われており、若干、そこには怒りを含めているようですから、区別がつかない日本人に対しても、いじめ的な態度を群集心理で取る場合もありますから、非公式ルートも、儲けが少ない割にはリスクが大きいのではないでしょうか。
とにかく、アルジェリア旅行が大成功すること、道中、元気で事故無く怪我無く、楽しまれる事を祈願しております。
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