ボーヌ　ワイン祭りについて教えてください。

回答日：2009-09-26

　ボーヌは何度か訪問しておりますが、ワイン祭り経験はありません（友人が一昨年、行って来ました）。なので、経験者の方の助言のほうが、と思っておりましたが、お答えがないようですので、わかる範囲で書き込みます。

　以下のようになっている模様ですので、今年行かれるならば、11月15日の日曜日に、なるべく長い時間、ボーヌに滞在できる日程を組むのが良いのではないでしょうか。カーブ（ワイン蔵）巡りをされるなら、だいたい午後4時には閉館してしまいますから、お昼ごろまでにはボーヌに着かれたほうが楽しめるように思います。


【栄光の3 日間（Les Trois Glorieuses　レ・トロワ・グロリユゥーズ）について】

・概略
　年に1度、11月の第3日曜日に酒商が新酒のオークション（ワイン競売会）を行う。それに合わせてボーヌを中心に催される、ブルゴーニュ最大のワイン祭り。

・開催日
　ボーヌ観光局（http://www.beaune-tourism.com/）によると、今年は土・日・月ではなく、2009年11月13日（金）?2009年11月15日（日）に開催される（“Festivités de la 149ème Vente des Vins des Hospices de Beaune”）。

・開催内容
　以下フランス政府観光局（http://jp.franceguide.com/）HPより。

　フランスで最も有名なワイン祭り。11月の第3週末にボーヌを中心に開かれる。ブルゴーニュ最大のワイン祭りで、クロ・ド・ヴジョCLOS DE VOUGEOTで行われる利き酒騎士団の入団式と、晩餐会で開幕する。15日の日曜日には、ボーヌの施療院でワイン競売会が開かれ、世界中のワイン商がこぞって集まる。最終日にはボーヌ南のムルソーで収穫を祝う大晩餐会及び文学賞の決定が行われ、閉幕。

・イベント参加について
　オークション参加チケットの入手は一般人も可能だが極めて困難。しかし会場には自由に入れるので、オークションの様子を見学することができる。
　最終日の大晩餐会（葡萄農家の収穫祝い）には、予約をすれば一般人も参加可能ではあるが、１，２年前から予約しないと難しい。


【楽しみ方】

・街の雰囲気
　この時期、ボーヌはお祭りムードに染まる。といっても小さな町なので、混雑しても、まあまあのんびりの感じ（試飲会場などはかなり混雑する模様）。
　華やかなコスチュームを着た楽隊や、民族衣装の人々によるパレード、樽作り実演、大道芸人のマジック、寸劇、ジャズバンドをはじめ楽器演奏、民族舞踊などの小イベントがお祭りの雰囲気を盛り上げる。

・屋台
　ボーヌの街の中心部にある広場の周りに、いくつもの屋台が出る。ホットワイン、グラスワイン、温かいスープ、チーズ・ソーセージ・フォワグラなどのサンドイッチ（バゲットサンド）、エスカルゴ、牡蠣などを楽しめる。安くて美味しいのでお薦め。

・レストラン等
　全体にお祭り期間中のレストラン、カーブでの有料試飲価格は普段より高め。しかし普段は味わえない、お祭りにふさわしい内容になっているので、納得の上、これを楽しむのもよいかも。

・アクセス
　祭りを満喫するにはボーヌに滞在するのが一番。しかしホテルはすぐ満室になるので、早めの予約が無難。パリから1時間半程度なので日帰りも十分可能。ただしパリ⇔ディジョンまたはボーヌ間のTGVチケットも、直前は売り切れ必死なので、これも出発前に手配しておくのが無難。

・温度
　気温はかなり低めだと思っておいたほうがよい。防寒対策が必要。


【デギュスタシオン（利き酒・試飲）について】

　ワイン祭りなので、楽しみの中心はやはりワインの試飲、利き酒。

　オテル・デュー（Hotel Dieu　神の家）には、オークションに出されるワインの有料試飲会場がある。ここは人気があり、入場には列に並んで一時間以上待たされることもある。ワインは今年収穫されたばかりでまだ熟成途中のものだが、甘い果実酒のようにおいしく飲める。

　街周辺にあるカーブ（ワイン蔵）でも有料でさまざまなワインを試飲できる。普段より値段が高めに設定されているが、この時期は20年?30年熟成した貴重なワインが出たりするので、ワイン好きには魅力的。お薦めはブシャール・エネの美しく広大なカーブ（30ユーロ程度）。

　オテル・デューのの向かいにあるマルシェ・オ・ヴァン（Marche aux Vins　http://www.marcheauxvins.com/）では、普段でも試飲ができるが、この時期だけの特別な優良ワインを試飲できる。入り口で料金を払うとストラップのついた貝の形をした試飲皿（タスト・ヴァン）をくれるので、それを首からぶら下げて地下カーブに向かう（これは持ち帰れる）。かなりワインの種類は多く（私が行ったときは40種類くらい）、最後のほうに行くほど良いワインがあるので、最初から飲みすぎないように注意（利き酒は、味わった後は飲まずに吐き出すものだが）。

　ほかにも、24ユーロ程度で百種類以上のワインが飲み放題になる特設会場が設営される模様（詳細は不明）。



　それでは、ワイン祭り、楽しまれますよう（この時期に行ける方がうらやましいです）。

【参考URL】http://jp.franceguide.com/home.html?nodeID=120&EditoID=33409