真夜中の避難訓練&真夜中のアリ退治&引っ越し二回

一泊目213号室

娘が洗面所や鏡台に蟻を見つけると騒ぐのでその度にティッシュで退治に励む
同室の友人が、古本の間にいる小さい虫みたいなのがベッドにいると言っていたが神経質な娘にばれないよう聞き流す

細い路地をはさんだカラオケスナックからエコーのききすぎた歌が・・・「私はあなたを選ぶ～あなたは私を選ぶ～」勝手にしろ～うるさ～い

カラオケがやっと静かになってうとうとしたらこんどは廊下でおばさんがずっとしゃべっている
中国語を少し話せる娘に「真夜中です静かにして下さい」を怒り口調でどう言うのか聞こうとしたが熟睡してる

しばらくして同じ言葉を繰り返していることに気づきドアを開けると「安全を確保して避難して下さい」みたいなことを言っている
エレベーター前まで行くと先に見える非常ベルが赤く点滅しているので部屋に戻りフロントに電話する
間違いですと言われたがいつまでも非常放送？が止まらないのでフロントに下りてみると30人位、中には荷物をまとめて避難してきている人もいた

部屋にいる宿泊客が大多数なので本当の火事だったら大惨事になっていたかもしれない

真夜中2時すぎの避難訓練に同行者7人を代表して一人で参加した


二泊目302号室

士林夜市から部屋に帰ったらベッドに蟻がはっているのでフロントに連絡
殺虫剤を持ったルームサービスのおばさんがベッドをずらして噴射開始

殺虫剤のにおいと蟻の死骸に耐えられずルームチェンジを頼むが満室だから無理だと断られる

殺虫剤をまいただけで帰ろうとしたおばさんにシーツを換えるように頼んだ
そうしたら蟻がいるシーツと布団をはずして娘のベッドの上においたので私はすかさず廊下に運び出し布団をバタバタとはたいてからベッドに戻した
おばさんは悪びれた様子もなく部屋を出て行った

フロントのお兄さんはすみませんと何度も謝ってくれたので仕方なく一番奥のベッドをずらし手前に三台くっつけて寝ることにした
エキストラベッドがガタガタと音がするのでカバーをめくると壊れていてパイプ二ヵ所が鈴蘭テープでとめてあった
謝ってばかりのフロントのお兄さんが気の毒になってきた

気を取り直してシャワーを浴びようとしたら洗面台の下から水がポタポタ落ちて水たまりになっていたのでまたフロントに連絡
工具を持ったおじさんが来て直した

その直後に娘の悲鳴で部屋の奥に行くと穴から大量の蟻がわき出ていてまたまたフロントに連絡

夜中の２時過ぎに小学生の娘は目をむいて自分の荷物や布団をどかしては蟻がいないかチェックし私がティッシュで退治していたが、もうこの部屋で寝ることは不可能だ
満室ならば別館でも他のホテルでもいいので部屋をかえて欲しいと頼んだ

最上階の部屋に移動かも～甘い夢をみたのも束の間
満室だがまだチェックインしていないツインの部屋が３階に三部屋(狭いのでエキストラベッドは入らない)あるので見て欲しいと言ってきた

この時間から三人がシャワーを浴びると寝る時間が遅くなるので二部屋にわかれたいと言ったが聞き入れてもらえず、三部屋の中で一番カビ臭くない部屋を選んだ
壁紙がめくれていたり壁がカビで黒ずんでいたので究極の選択だった

真夜中の引っ越しなのにこちらから頼まないとカートも持ってきてくれない
荷物をまとめて302号室まで運び、ため息も出ないほど疲れて放心状だが早くシャワーを浴びたい

さっきまでいた213号室のシャワーを借りたいと申し出たら断られたが、強引に
頼み15分の時間制限付きで友人が213号室のシャワーを使った

友人の話によると既にベッドは元の位置に戻され娘が蟻をさがすためにめくった布団もキレイに整えてあり客を迎える状態になっていたそうだ
掃除機もかけずにベッドを戻したなんてゾッとする


三泊目613号室

六階の部屋は塗り壁でカビの黒ずみや剥がれがそれほど気にならなかった

蟻は数匹退治したが、一泊目からこの
部屋だったら火災報知機の誤作動も蟻退治も笑い話になっていただろうに・・・

とても残念だ