ここに3泊しましたが、景色は素晴らしく、敷地は広大で、食事もおいしくて、素晴らしい滞在ができました。内緒にしておきたいくらい、とてもとてもよかったです。
ホテルがあるソルト・スプリング島へは、バンクーバーやビクトリアからフェリーで簡単にアクセスでき、また、バンクーバーからは水上飛行機も飛んでいます。港、水上ヘリポートからはホテルの無料送迎があります。今回、到着時の送迎で手違いがあり、港で待たされるというハプニングがありましたが、その後のスタッフのフォローが非常によく、支配人さんまでわざわざ挨拶に来てくださいました。
客室は母屋(マナーハウス)、ファームハウス、コテージ、バーン(納屋棟)、ヒルサイド(集合棟)と点在しています。ガーデンや菜園、農場まである広大な敷地なのに、客室はわずか18室。敷地内でピクニックやウォーキングもできるくらい広く、どこにも出かけずに過ごせるほどです。
泊まったのは〈ポスト・コテージ〉という客室で、この島のポスト・オフィスだった建物を移築したもの。大きな洋梨の木のそばに建つコテージで、リビングとベッドルームが分かれたスイートタイプ。リビングからは正面に海が見えます。客室は広すぎず狭すぎず、2人にはちょうどいい広さで、リビングには暖炉もあり。建物自体は古いはずですが、丁寧にメンテナンスされていて、水回りもとても綺麗です。ポスト・コテージは2名専用の1棟建てなので、ハネムーンにもおすすめとのこと。
ホテル内には、ビストロとファインダイニングのレストランがあります(宿泊客以外も利用可能)。島内のレストランと比べるとお値段は高めですが、ホテル敷地内のキッチンガーデンで収穫された野菜や島内産のお魚やお肉を中心に、地産地消のお料理が提供されています。レストランの雰囲気もとてもよく、ゆっくりと食事が楽しめました。夫はファインダイングで食べたラムのソテーがあまりにおいしくて、今もその味が忘れられないらしい。ちなみに、ラムはソルト・スプリング島の名産で、イギリスのエリザベス女王からも注文があるのだとか。
ファインダイニングは、朝は朝食ルームとして使われています。朝食はコンチネンタル・ブレックファースト、イングリッシュ・ブレックファースト、本日のスペシャル・ブレックファーストの3種類があります。朝食は宿泊料金に含まれているので、どれを選んでも追加料金はかかりません。わたしたちは、1泊目と2泊目は本日のスペシャルに、3泊目はイングリッシュにしました。ちなみに、本日のスペシャルは、1泊目はじゃがいものパンケーキ、2泊目はそば粉のパンケーキでした。朝日にきらめく海を眺めながらいただく朝食は至福のひとときでした。
ホテルのおもてなしのひとつとして、毎朝、焼き立てのマフィンが客室の玄関に届けられます。これがほんとにおいしくて、朝食前に全部食べてしまいました。
また、母屋のマナーハウスのラウンジでは、15:30から16:30までアフタヌーンティーが用意されていて、無料で自由にいただけます。
ターンダウンサービスのときには、毎日チョコレートやホテルオリジナルのグッズなどのプチ・プレゼントもありました。本当に至れり尽くせりでした。
客室料金は安くはありませんが、今回は3泊すると25%オフになるプランで予約することができました。このホテルは連泊すると割引になるプランがときどき出ているようなので、連泊される方は割引プランのチェックをぜひ。
日本のGWにあたる時期は、ホテルの敷地内は春の花々であふれていて、宿泊料金もハイシーズン料金になる前なのでとくにお勧めです。
ソルト・スプリング島へは、毎週土曜日に開催されるサタデー・マーケットを目当てに、バンクーバーやビクトリアから日帰りする観光客も多いようですが、このホテルに泊まるために訪れるのもありだと思います!
★ヘイスティングス・ハウス・カントリー・ハウス・ホテル
(Hastings House Country House Hotel)
https://www.hastingshouse.com/