フォス・ド・イグアスは、イグアスの滝という世界屈指の観光資源を有する街ですが、観光客にとっては、不便なところがあります。
それは各ホテル、グルメ通り(Avenida Jorge Schimmelpfeng)、バスターミナル(Terminal de Transporte Urbano)といった主要拠点が、それぞれ距離的にかなり離れており、移動にタクシーを使わざるを得ないという点です。
空港からバスでやって来て、バスターミナルに降り立っても、ここからMarica B&Bまでは2キロ程ありますので、歩いていくには少々しんどいです。
また、B&B周辺に飲食店はなく、レストランの集まる通りまで行くには、やはりタクシーを使わなくてはなりません。
しかしこれは、フォス・ド・イグアスにあるほとんどのホテルに同じく言えることで、みな観光客はそうしているので、街の構造上の問題として致し方ないのかもしれません。
さて、Marica B&Bですが、Mariaさんという中年女性の方が運営しています。
この方は英語が達者なおしゃべり好きな方で、色々と気さくに世話してくれます。
通常B&Bとは、住居を来客・宿泊用に内装をリフォームしますが、このMarica B&Bは素の民家そのままといった形です。
周りは住宅街ですが、庭付き一戸建てという点で、隣家などと何ら変わりありません。
家の中も、4部屋の客室と共用のバス・トイレにリビングといった構成。
よって、広さなどはありませんが、その分ホームステイをしているような、そんな気分にさせてくれます。
庭にはプールもありましたが、これはイグアスの一軒家では一般的なようです。
家自体は真新しく清潔感に溢れ、快適です。
エアコン、TV、タオル、石鹸が付いていました。
Wi-Fiはあるのですが、うまく繋がらなかったのが残念でした。
宿泊料金は1泊7千円程度と、とてもお得です。
前述のとおり、行き来の交通手段としてはタクシーを使用しますが、B&Bの場所が分かりにくいので、運転手に説明するのが少々厄介です。
初回訪問時は地図の打ち出しを持参して説明するしかありませんが、到着後はリビングに名刺サイズの案内カードが置いてありますので、次回以降はそちらを運転手に見せると、より分かりやすいようです。
また、おそらくは防犯上の理由等から特に看板などは出しておらず、外見上は普通の民家に過ぎませんので、どの家なのか分からなくならないよう、外観をあらかじめ写真で把握しておいた方が良いと思います。
(自分が行ったとき庭先を改装中だったので、やや変わってしまっているかもしれませんが)
2週間程前にMariaさんからメールが来て、到着時間を尋ねられると思いますので、事前にお知らせしておきましょう。個人で運営しているところですので、急に到着されても向こうも対応できず、お互い困ってしまいます。
1つ注意すべき点は、支払いにクレジットカードが使えない点です。
私もそれを知らずに、あまり持ち合わせがなくて慌てました。
必ず、あらかじめ宿泊料金を現金で用意しておきましょう。
最後に、このMarica B&Bの大きな特長の1つは、朝食でしょう。
高級ホテル顔負けの、大変に豪勢な食事が食卓に並びます。
その質と量にびっくりさせられました。
まるで貴族にでもなったかのような食事でした。
自分は大晦日から新年にかけて2泊し、ここで年越しをしましたが、全体的に単なるホテルでは味わえない貴重な経験ができたと思っています。
ブラジルの市井の生活に興味のある方は、ぜひ飛び込んでみてはいかがでしょうか。