空港からのアクセスが良いという予約サイトの好評価・高得点は間違っていた。4週間も前からネット予約し、空港シャトルも事前予約してあったのに、実は運行していなかった。理由は「週末で人手が足りない」とのこと。サイトには「シャトルがある」と唄っておきながら、それはないだろうに。
空港のマドリード市観光局窓口の親切な職員がホテルに連絡を取ってくれた。
しかし、「キャンセルは受け付けないから、バスで来るように」と言われた。空港から200番バスに乗って指定のバス停に下りても何も見えない。やっと通りかかったタクシーに頼んでも「歩いて行け」と言われた。高速道路沿いを延々とスーツケース大小の荷物を引きずっていくことになる。
一つの口コミで「ラブホテルのようだ」と書かれていたが、曲がり角に''Pink House BAR''があり、ぐるり回ってホテルを見つけ出すまでに、合計20分もかかった。
「空港に近くてシャトルもあるホテル」という口コミ情報に騙されてネット予約したが、とんだホテルだった。建物は個人宅の造り、隠れ家ホテルの様子。部屋のイメージ写真ではモダンでも、客屋は半窓の地下室であり、想像を絶するものだった。
たった一泊二日の限られた旅程が狂い、重要な博物館2箇所の見学時間がなくなってしまうのに、ホテル側は顧客のことは気にしていない。当方がスペイン語堪能だから良かったが、普通なら交渉は泣き寝入りになる状況だった。
「泊まるのか泊まらないのか、キャンセルしても宿泊代は払ってもらう」の一点張り。「上司は別のところにいてホテル内には来ない」と主張されたが、電話に出てもらう。なんとかキャンセルにこぎつけ、受付嬢に証明を書いてもらうが、コピー用紙に彼女のサインだけでは役に立たないから、ホテルのロゴ入り用紙に書き直ししてもらう。
ついにB...予約サイトのカスタマー担当者とスペイン語で交渉。
結局、別の滞在経験のあるホテルのチェーンに頼み込んで部屋を確保し、移動するタクシー代も自腹、何より2時間のロスは取り返しがつかないものだった。
こんなことなら、最初からいつものAccorホテルチェーンにすれば良かった。