イギリスのロスチャイルド家のWaddesdon Manorに匹敵する豪華なお城を想像していたのですが、フランスの邸宅は小さめの建物でした。
別館ではなく、お城のスタンダードルームを予約しましたが、あてがわれたのは天井の低い4階の屋根裏部屋でした。エアコンもシャンプーもジャグジーもなく、洗面所のコップはプラスチックの使い捨てコップ、ティートレイも紙コップで、到底4つ星ホテルとは思えません。チェックイン時も、宿泊代を先に支払うように言われただけで、食事の案内もありませんでした。(そもそも日本からメールで夕食の予約依頼をしましたが、それも無視され返事なし。)
朝はエレベーターが動かないのに、故障中の表示も何の説明もなし。ロビー前の優雅な階段は2階までで終わっていて、それより上には行けません。通りかかったスタッフに聞けば停電で、3~4階へは、スタッフでないとわからない秘密の粗末な裏階段を使うように言われました。かつては2階がご主人様のためのスペースで、使用人部屋へ通じる階段は隔離されていたわけです。停電でそんなからくりがわかってしまい、自分までもが召使になったような気分になりました。(屋根裏部屋に追いやられた小公女セーラの気分が味わえます)
チェックインからチェックアウトまで、ある意味感心してしまうほど、スタッフはどの人も笑顔を見せず、朝食を食べに行っても挨拶もありません!驚くほどサービス精神が欠如しているので、よほど労働条件が悪いのかもしれません。チェックアウト時に依頼した絵葉書も、悪い予感的中、このホテルだけは届くのに1か月以上かかりました。
シャトーホテルらしい優雅な滞在を望むなら奮発して、2階のご主人様のフロアを指定した方がいいかもしれません。2階には「絵画のサロン」と名付けられた、有名画家の名前を冠した部屋が並んでいました。
(到底同じホテルだと思えない高評価レビューもあることから、このホテルは部屋の格差が大きいようですので、予約の際の部屋選びに注意が必要です。また猛暑の夏は避けた方がいいでしょう)