スリランカ周遊ツアーの掉尾を飾るのは、同国が誇る建築家、ジェフリー・バワのホテル。ツアー各社とも、バワのホテルをプランに組み込んでいるので、どの旅行社を選ぶかが悩みどころ。インフィニティプールの先駆け、Heritance Ahungallaにも心惹かれたが、今回はバワ晩年の最高傑作と評されるホテルを選択。
Galle 郊外、岬の端に建つ3階建て。開業は1997年。バワ設計のMain Wing(63室)と弟子(チャンナ・ダスワッテ)が設計したSpa Wing(22室・2013年増築)からなる。
地上階(階数表示は欧州式)のエントランスを入り、ホテルの顔でもある螺旋階段を昇る。ポルトガルとの戦いを描いた手すりのオブジェは美術品。ロビーのある1階へ出ると、正面にインド洋の絶景が目に飛び込んでくる。思わず声が漏れ、まんまとバワの術中にはまる。
オープンエアのテラス席で広大なインド洋を眺めていると、チェックイン手続きを待つ間も短く感じられる。
アサインされたのはMain Wing 1階のLuxury Room(60㎡)。
ベッドはシングルのハリウッドツイン。サロンスペースには椅子2脚とローテーブル。壁掛けテレビは40インチ。プールに面したベランダには椅子2脚とテーブル、ベンチ。
落ち着いた色調の木製の家具やフローリングに、ターコイズブルーの扉やクッションがアクセント。シーリングファンがリゾートの雰囲気を醸し出す。
バスルームにはバスタブの他にシャワー室もあり、トイレは勿論、別。バスタブ横にはシーソルトも置かれている。
無料WiFi、USB、冷蔵庫、ポット、金庫、ドライヤーは勿論、ビーチサンダル、バスローブもある。ミネラルウォーターは瓶での提供。
食事は夕食、朝食とも24時間営業の1階メインレストラン Cardamom Café。
夕食はセットメニューの予定だったが、ブッフェに変更。人数が多いとブッフェになるらしい。個人旅行なら、インド洋に沈む夕日を眺めながら、優雅なひと時を過ごせる。
朝食ビュッフェはスリランカ料理を始め、種類も豊富。室内(130席)も広いが、天気が良ければテラス(48席)での食事がいい。
1泊ではもったいないと思ったが、(5泊7日のツアーの)4泊分の合計より、Jetwing 1泊の料金の方が高いという、冷徹な事実に気が付いてしまった。ツアー各社ともバワのホテルが1泊だけの理由に納得。
とはいえ、さすが名に負う傑作ホテル、泊まるだけの価値はある。お薦めです。