歴史を感じる外観…といっても日本の古屋みたいなものではなく、厳かで格式のある立派な建物である。私みたいな若造が泊まるようなホテルではなく、きちんとしたお仕事をされている方や、お金に余裕のあるご年配の方にはぴったりだな~と思いながらロビーへ入ると、やはり多くのお客様はご年配の方や中東系の航空会社スタッフの御一行。どうやらこのあたりではかなり格式のあるホテルだそう。
カフェのある中庭がよくみえるガラス張りの広いロビーには大きなグランドピアノがあり、上質な雰囲気をかきたてる。
丁寧な受付対応の際には、宿泊中に館内のカフェもしくは朝のみでているロビーのコーヒースタンドでの使える1drink ticketをゲット。
最上階のお部屋に入ると、大きな窓ガラスの向こうにブリスベンリバーと川向うの街並みを一望できる。お昼はきらきら光る川、夜は最高の夜景を独り占め。
大きなベッドや素敵な景色に目を奪われがちだが、私の泊まった部屋で1番気に入ったのは最高のバスルームである。海外ホテルにありがちなシャワールームのみのお部屋、なんてことはなく、それどころか日本でもなかなかないような大きなバスタブ付のバスルーム。そして大きな鏡の横にはバスルーム専用のテレビ付。アメニティーは暑いオーストラリアにぴったりの、シトラスを基調としたロクシタンのヴァーベナシリーズ。
長時間のフライトの移動の疲れを癒すべくいつも以上に長風呂をしたのは言うまでもない。
残念ながら旅行ではなく、出張のようなものだったのでホテル内での飲食の時間はなかったが、さぞ美味しいことだろう。
2泊したが、チェックアウト後に用事があったため荷物はクロークで預かって頂き、帰るギリギリに受け取りへ。
帰り際、それまで忙しくて使うことができなかった1drink ticketを使うべくバーカウンターへ行くと、夕方だったこともあり「え?これはお酒はダメだよ!っていうかまだ子どもでしょ?…あ、カプチーノ?!ごめんごめん!しょうがないな~!作ってあげるよ♪」と愉快な話すお兄さんから大好きなカプチーノを頂きセントラルステーションへ向かうためにタクシーに乗り込む。
"it was the best hotel ever..."
そんなことを思いながらコーヒーをすすった。もっと年を重ねていつかおばあちゃんになったとき、未来の旦那さんとここにまた来たいな、と思わせてくれる素敵なホテルであった。