このホテルを唯一無二の存在にしているのは、風格のある建物や優雅な雰囲気はもちろんのこと、接客の素晴らしさだと感じました。
宿泊客にとって思い出に残る滞在になるよう、常にスタッフが気を配っている印象。
どのスタッフからも「自分はザ・ペニンシュラ香港で働いているんだ」という矜持を感じました。
某予約サイトを通し11月下旬のグランド・デラックス・ルームを8万2千円ほどで予約。
チェックイン時間の午後3時、ホテルに到着しました。
ページボーイと呼ばれるドアマンが気品ある所作と親しみある笑顔で迎えてくれます。
白い制服と帽子はペニンシュラならではです。
フロントが混雑し私たちが荷物を持ったまま佇んでいると、さりげなく女性スタッフが近づきチェックインを手伝ってくれました。
彼女によると、部屋を無料で高層階にアップグレードするが、まだ準備ができておらず、プールサイドで待ってほしいとのこと。
プールサイドで飲めるドリンクも無料でつけてくれました(通常だと2千円くらい)。オレンジジュースが抜群においしかった。
部屋は一般客室で最上階になる27階。落ち着いたたたずまいで、広さも十分。
驚いたのは充電機能の豊富さで、日本のプラグがそのまま使え、ワイヤレス充電やUSBのAとCのコンセントもありました。
ネスプレッソと、「ペニンシュラ・ブレックファスト」などのティーバッグもありました。
スリッパは灰色と白色に分かれ、はき違えずにすみます。靴のサイズが28センチの私でも大きさは問題なし。
部屋から北側の高層ビル群の見事な景観を眺められ、海も少しだけ見えました。
ただ夜景の美しさは、前日まで泊まったBPインターナショナル(18階の北側)に軍配が上がります。
予約時に妻の誕生日が近いと告げていたところ、部屋にケーキが用意されていました。
ページボーイの帽子をモチーフにした白いチーズケーキ。「無料プレゼントだから味は期待できないかな」と斜に構えていたところ、抜群に美味しくて驚かされました。
誕生日の前後に泊まる人は、ぜひ事前にホテル側に伝えてみてください。
ヴィクトリア湾で午後8時から行われる「シンフォニー・オブ・ライツ」は、プールの屋外テラスから見ました。
15分前くらいに訪れると数組の先客がいました。オレンジジュースを注文しながら待機。
音は聞こえなかったものの、目の前の摩天楼いっぱいに光のショーが広がり、ダイナミックで華やかでした。
なお、プールと下の階のスパ・ジェットバスは専用の階段で行き来できます。
プールとスパは、自室から水着+バスローブ姿で出かけてもOKだったようです。
ホテルの1階と地下にはショップがあり、ペニンシュラのオリジナルグッズを扱う二つのお店がユニークで見飽きない品ぞろえでした。
宿泊客は提示価格から20%オフ(季節限定品は15%オフ)で買えました。
チェックアウトの際、フロントのスタッフから「チェックインで待たせたお詫び」とアロマオイルをプレゼントされました。
さらに、チェックインを手伝ってくれた女性スタッフがやって来て、やはり「チェックインの遅れのお詫び」として小物入れを渡されました。
早めに着くと、こんな特典が待っている場合もあるのですね。
その後は別のスタッフが、MTRの最寄り出入り口のL4まで荷物を運んでくれました。
ちなみに、ペニンシュラから香港空港行きのエアポートエクスプレスに乗るルートは以下。
尖沙咀と地下でつながる尖東駅から、赤色の屯馬線で屯門方面1駅目の柯士甸(オースティン)駅へ。
オースティンで降り、B5出口を経由し香港エクスプレスの九龍駅へ(遠回りだったかもしれないが標識に従いました)。
ショッピングモールの「圓方(エレメンツ)」の地下に九龍駅があります。
けっこう歩きますが、階段がないので荷物を持っていても楽に動けます。
なお九龍駅は地下2階(電車のホームのある階)の自動販売機だとクレジットカードでチケットを買えます。JCBは使えません。