海外旅行や出張、留学の際、海外でもスムーズにスマホで通信するのに便利な「海外eSIM(イーシム)」。普段自分が使っているスマホだけで契約から利用までオンラインで完結する便利な通信手段です。
SIMカードを入れ替えなくてもよく、かつオンラインで手続きできる利便性や値段の安さなどが魅力で、近年人気が高まってきています。とはいえ、スマホの機種によって違いはないのか、どの海外eSIMが自分の使い方に合っているのかなど、選ぶ際に迷ってしまうもの。
本記事では、海外eSIMのメリットやデメリット、選び方について解説します。海外eSIM各社のサービスやプランの比較だけでなく、おすすめのポイントも紹介しています。
海外eSIMを活用して、もっとスムーズな海外旅行をかなえましょう。
フォートラベル編集部
「eSIM(イーシム)」とは、スマホやタブレットなどの端末に元々埋め込まれている本体一体型のSIMのこと。
従来の物理的なSIMと異なり、利用の際にSIMカードを差し替えることなく複数の回線を使い分けることができるので、カードを紛失したり、破損したりする心配がありません。
また、契約はオンラインで行うことがほとんどで、申し込み手続きをしたら即日利用可能。
海外旅行の際は、申し込み後、渡航国に対応したeSIMをアクティベート(有効化)するだけで、海外でもすぐにインターネットが使えるようになります。
店舗でSIMカードを購入したり、Wi-Fiルーターを空港で受け取ったりする必要がない、よりスマートで効率的な通信手段です。
海外eSIMはスマホからオンラインで簡単に申し込むことができ、格安プランや無制限プランなど購入できるプランの種類も豊富な、比較的コスパのよい通信手段です。
Wi-Fiルーターなどを持ち運ぶ必要がないため、荷物がかさばることもありません。
ここでは、旅行者にとってうれしい海外eSIMのメリットを大きく5つに分けてご説明します。
海外eSIMを利用する最大のメリットは、申し込みから利用までスマホだけで完結することです。
従来の物理SIMカードの場合、購入してからSIMカードが手元に届くまでに1週間ほどかかりますが、海外eSIMならオンラインで手続きが完了すれば即日利用できます。
海外eSIMは旅行前にネットや専用のアプリで簡単に申し込み手続きができるため、事前にスムーズに準備を整えられます。
慣れると申し込み手続きから利用開始まで10分ほどで完了することもあります。
スマホのSIMカードは非常に小さく、旅行中になくしたり破損したりするリスクがあります。また、SIMカードを交換する際には専用のピンが必要で、これを忘れると旅行先で交換作業に手間取ることも……。
海外eSIMは物理SIMの機能が端末の中に入っており、アクティベートすることで回線を切り替えることができるため、保管や紛失、破損といった物質特有のトラブルからすべて解放されます。物をなくしたり、忘れたりしやすい人には特におすすめの通信手段です。
「物理的に所有しなくてよい」というこの海外eSIMの特性は、慣れない海外で思った以上に負担を軽減できます。
レンタルWi-Fiを利用する際は、かさばるWi-Fiルーターや、その付属品である変換プラグやモバイルバッテリーを持ち歩かなければなりません。特に、Wi-Fiルーターは充電や電源確保が必要で、旅行中ずっとそのことを頭の片隅で考えてしまうわずらわしさもあります。その点海外eSIMなら付属品の充電は不要で、自分のスマホさえあれば大丈夫。少しでも荷物を減らしたいと考える海外旅行者にとって、海外eSIMは心強い味方なのです。
海外eSIMは利用料金が比較的安く、旅行先や滞在期間に応じて多彩なプランから選ぶことができます。海外旅行向けの海外eSIMプランでは、有効期限は1日から30日程度、データ容量は1GBから10GBが平均的で、容量の少ない格安の短期旅行向けのプランから、長期滞在や多国間周遊に対応した大容量プランや無制限プランまで揃っています。データローミングよりも格安で利用でき、対応機種であればテザリングも可能なので、予算や使い方に応じて柔軟に選択できます。
「デュアル(dual)」とは「二重」という意味で、「デュアルSIM」は1台のスマホで2つのSIMを同時に使える機能を指します。iPhone 13シリーズ以降のモデルでは海外eSIMを2つ同時にアクティベートできるため、複数の国を渡航する場合でもスムーズに回線を切り替えられるのがメリット。例えばヨーロッパ周遊旅行の際、日本からフランスに行き、その後イタリアに移動するような場合でも、それぞれの国で使う海外eSIMを自分のスマホから簡単に切り替えることができます。もちろん、帰国後も端末の設定からすぐに日本の回線に切り替え可能。空港に着いたらすぐに家族や友人と連絡したり、国内の情報を調べたりできるので快適です。
実際に海外eSIMを利用したことがある方に、海外eSIMのメリットについてアンケートを実施。「オンラインで手続きが完了する」「受取・返却不要」「荷物が増えない」「利用直前でも購入できる」といった点が主に評価されており、利用者からは「海外に行ってからでも手続きができる」「設定が簡単」といった声が届いていました。
また、海外eSIMを利用したことがない方からも「空港到着時の煩わしさがないので、次回からはぜひ海外eSIMを使いたい」というコメントが寄せられており、注目度の高いことがうかがえます。
※2023年 フォートラベルユーザーを対象に実施した「海外渡航先での通信サービス利用に関するアンケート」(回答数3,672人/有効回答数3,061)
海外旅行で海外eSIMを選ぶ際には、対応国や適切なデータ容量、プランの追加購入の可否など、いくつかのポイントを押さえておくことが必要です。
さらに、トラブルが起こった場合に備えて、日本語サポートの有無もチェックしておくとよいでしょう。
ここでは、海外eSIMの選び方と注意点を解説します。
海外eSIMを選ぶ際にまず確認すべきは、その海外eSIMが旅行先の国に対応しているかどうかです。
アメリカや韓国など人気のエリアでは多くのサービスが利用可能ですが、通信インフラが整っていない離島など、マイナーな地域では対応していないこともあります。
すべての海外eSIMがすべての国で利用できるわけではないため、事前に通信事業者の公式サイトで対応国リストをチェックしておきましょう。
複数国対応のプランなら、1つの海外eSIMでそのままスムーズに周遊旅を楽しめます。
アジア、ヨーロッパ、北米、中東などのエリア全域に対応したものや、ほぼ全世界で利用できるグローバルタイプもあります。
周遊プランのメリットは、各国ごとに別のデータプランを契約するよりも、料金が明確で管理が簡単になる点です。
一方デメリットは、現地のキャリアより通信速度が遅くなる場合があることや、訪れない国を含む広範囲なプランを選ぶと無駄なコストが生じる可能性がある点です。
自分が訪れる国や滞在日数に合わせて最適な周遊プランを選ぶことをおすすめします。
日本で購入できる海外eSIMは、「3日間で1GB」など有効期間とデータ容量が最初から設定されている「買い切り」の購入方法が主流です。
海外旅行先でちょっとした検索や地図アプリを使用する程度の使い方であれば、1日0.3~0.6GB程度の容量を目安に海外eSIMのプランを購入するとよいでしょう。
SNSや「YouTube」などの動画サービスを頻繁に利用する方は、大容量プランや無制限プランがおすすめです。
また、海外eSIMの場合、利用期間の延長ができないケースが多いため、余裕を持った日数のプランを申し込みましょう。
例えば10日間旅行するとして「7日間」と「15日間」のプランしかない場合、「15日間」のプランを選んでおくと安心です。
海外eSIMの通信事業者には、データ容量が足りなくなった際に、容量の追加購入が可能な事業者とできない事業者があります。
追加購入が可能な海外eSIMを選べば、旅行中にギガ数が足りなくなった場合でも柔軟に買い足しできます。
データ容量の追加購入ができない通信事業者の場合は、新規で海外eSIMのプランを購入しなければならないことがあります。
これは通常、追加購入よりも割高になることが多いので注意しておきましょう。
あらかじめ余裕を持ったデータ容量のプランを選んでおくと安心です。
海外eSIMは「データ通信のみ」か、現地の電話番号が付く「音声通話付き」かに分かれています。
現時点では、海外旅行用の短期間の海外eSIMはデータ通信のみが主流です。
これは料金を抑えた使い方をしたい旅行者向けにサービスが設計されているためです。
データ通信のみ海外eSIMを利用する場合、「LINE」や「Instagram」などのアプリを使ってインターネット経由で通話することは可能です。
もし現地の電話番号が必要な場合は、音声通話付きの海外eSIMを選びましょう。
また、日本のキャリアの海外通話サービスを使用したり、現地で電話番号付きのSIMカードを購入したりする選択肢もあります。
海外eSIMを初めて利用する場合や海外旅行にあまり慣れていない場合は、日本語サポートに対応しているサービスを選ぶことをおすすめします。
現地で海外eSIMの使い方がわからなかったり、トラブルが発生したり、困ったときに日本語で相談できるのは安心です。
サポート体制は、電話・メール・チャットのいずれかが多く、専用のアプリから問い合わせられるサービスもあるので、事前に連絡方法を確認しておきましょう。
また、渡航先との時差や万が一のときに備えて、24時間サポートをしているサービスがおすすめです。
それでは、海外旅行で利用できるおすすめの海外eSIMを紹介します。格安プランやデータ無制限のプラン、24時間日本語サポートなど各社が持つサービスの強みは異なります。いくつかのサービスを比較して、自身の使い方に合うプランを選んでくださいね。
「World eSIM(ワールド イーシム)」は、日本のプライム上場企業「株式会社ビジョン」が提供する信頼性の高いサービス。180か国以上に対応しており、アメリカ・韓国・台湾・タイなどの人気観光地では無制限プランも提供しています。専用アプリを使えば、設定やデータ管理、データ容量の追加購入も簡単。サポートは日本語のメールで365日対応。海外eSIM初心者にも安心感があります。
公式サイト: https://jp.world-esim.com/
「Airalo(エラロ)」は、利用者数が1,000万人を超える、世界中で高評価を得ているグローバルサービスです。200か国以上に対応しており、安定したキャリア回線を使いたい方におすすめ。料金プランは「1か国で使える」、アジアやヨーロッパなど「州で使える」、「世界中で使える」の3種類から選べます。専用アプリでデータ容量の追加購入も簡単。
公式サイト: https://www.airalo.com/ja
「Ubigi(ユービージー)」は、NTT系列の会社で200以上の国と地域に対応した海外eSIMを提供しています。専用アプリをインストールしておけば、Wi-Fiが使えない環境でも海外eSIMのデータプランを購入することができます。おすすめのプランはヨーロッパ周遊プラン。国境を越えても設定を切り替える必要がなく、そのまま使えるので便利です。
公式サイト: https://cellulardata.ubigi.com/ja/
「trifa(トリファ)」は、2020年創業の日本発のサービス。24時間365日対応の日本語チャットサポートがあったり、専用のアプリで海外eSIMの管理ができたりと初心者にも安心のサービスが揃っているのでおすすめです。海外eSIMの契約時にオプションとして海外旅行保険を追加できるため、通信と保険を一緒に手配できる点も便利。
公式サイト: https://www.trifa.co/ja
A. 「eSIM(イーシム)」とは、スマホやタブレットなどの端末に元々埋め込まれている本体一体型のSIMのこと。
海外で利用できる海外eSIMは、オンラインで簡単に申し込むことができ、利用料金やデータ容量などのプランも豊富な、比較的コスパのよい通信手段です。Wi-Fiルーターなどを持ち歩いたり、店舗でSIMカードを購入したりする必要がないため、海外旅行におすすめです。
A. 海外eSIMはオンラインで申し込み手続きを行うことがほとんどで、即日利用可能。従来の物理的なSIMと異なり、利用の際にSIMカードを差し替えることなく複数の回線を使い分けることができます。
海外旅行の際は、申し込み後、渡航国に対応したeSIMをアクティベート(有効化)するだけで、海外でもすぐにインターネットが使えるようになります。
A. 海外旅行先で利用する海外eSIMを選ぶ際には、対応国やデータ容量、プランの追加購入の可否、日本語サポートの有無など、自分の利用状況に合わせて検討することをおすすめします。
「【海外旅行】おすすめ海外eSIMの紹介」で、海外旅行で利用できるおすすめの海外eSIMを紹介しています。いくつかのサービスを比較して、自分の使い方に合うプランを探してみてください。
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844,000円~
319,000円~
271,000円~
(値段は燃油込)