七石山横穴古墳群（横浜市栄区小菅ヶ谷1、2） - 戸塚・いずみ野・港南台  のクチコミ

横浜市栄区小菅ヶ谷1、2の線路脇にある七石山（しちこくやま）の山裾に残る横穴古墳群である。栄第一水再生センターの裏手奥にある。

6世紀中頃から8世紀初頭にかけて造られたと考えられている。100基を超える横穴古墳の存在が確認された。正確に調査されているだけで43基存在したが、現在は14、5基ほどが残っているだけだ。11群140基以上あったいたち川流域横穴古墳群の1支群である。

玄室の奥壁に小さな奥室が造られている複室構造を持つことが特徴であり、「鍛冶ヶ谷式」と呼ばれ、アーチ型の断面を持つ。この七石山横穴古墳群にも複室構造を持つものが僅かに残る。あるいは複室構造を持つ4基の横穴墓は奥壁が打ち抜かれて随道のようになっている。

破壊の度合いと落ち葉に埋もれた状態は横浜市地域史跡としてはどうしたものか？
深田やぐら（横浜市栄区上郷町）も打ち捨てられた感じであったが、市の史跡には指定されていない。

なお、七石山横穴古墳群にはフェンスで囲まれているため、見学するには栄区役所本館4Fで鍵を借りてから出かける必要がある。