この建物が美術品であることを再確認
- 4.5
- 旅行時期:2023/04(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
上野・御徒町 クチコミ:11件
リニューアル後の国立西洋美術館へ
この建物が美術品であることを再確認。
皆さんスルーだが、入場無料のエントランスにあるコルビュジエのコンセプトなどのパネル展示は必見。
世界遺産委員会に叱られて、今回のリニューアルでは前庭や彫刻を元の姿に配置しなおして、開館当時の姿に戻している。これらのいきさつやコルビュジエのそもそも意図を解説しており、面白い。
解説展示では絵画の赤外線分析手法が万能でないことを知った。
木炭など炭素含有の塗装であれば赤外線を吸収し黒く写り、レッドチョーク/赤土などの炭素含有が少ない顔料は透明に写る。この塗料の層の質で下描きが現れたり現れなかったりするらしい。
これがインクの実物展示と共に説明されている。
お値段の高い企画展には目もくれず(笑)、鑑賞したのは常設展のみ。それでも4時間超は館内にいた。弁当こそ持参しなかったが、海外の美術館鑑賞と同じ要領。途中持参した本を読みつつ、休み休みしながら、舐めるように展示品を一点一点見ていく。細密画や版画は眼鏡をはずして画に顔を近づけて拝み、彫刻は後ろへもまわる。当然キャプションはすべて読み。特に企画のパネル表示は念入りに読む。
こういう見方をしていると、館内の椅子に座っている人が少ないことに気がつく。そもそも滞在時間が皆さん短いから椅子に座っている人が少ない。
また、絵画と対面するように椅子がないことも残念。企画展なら混雑故に仕方ないが、常設展は絵画に向き合う位置にもっと椅子があるのとよいなぁと思う。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2023/04/11
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