リーズナブルに江戸前の鰻のコースが食べられる

5.0
旅行時期：2022/06（約4年前）

御茶ノ水・本郷クチコミ：6件

神田明神の裏参道の階段を降りてすぐ、ビルの1階にある創業120年余の老舗の鰻店。お店はオフィスビルの中にあるのでやや地味な印象もあり、客層も社用族のビジネスランチがメイン（ランチのうな丼定食は1650円という老舗のお店としては大盤振る舞いの価格）でランチ時混雑。実は夜もコースが6000円～とかなり良心的な価格で鰻のが楽しめます。
今回は、鰻好きの外国人のご接待で、7000円のコースをオーダー。8000円のコースとどちらが良いか？とお店の方に聞いたところ、「7000円のコースで十分満足いただけます」とのこと。先付・刺身・煮物・揚げ物・旬一品・酢の物・うな重・デザートの8品で、お刺身はマグロとカツオ、旬の一品は鰻入りのだし巻き卵でした。それぞれの料理も悪くない。メインのうな重は、ふんわりと焼かれた江戸前の蒲焼。臭味はなく、焦げの具合もよく、やわらかすぎないのもさすが老舗。タレは甘さ控えめの伝承のタレも、ご飯がぐちゃぐちゃにならないように染みていて美味。やはり鰻は江戸前に限る。ただ、それまでのコースの料理でお腹がいっぱい。御飯の量を減らしてもらいましたが、コースの料理の量を減らしてもらってもいいかな。ちなみにお酒もリーズナブルです。今度はランチで行きたい。
ちなみに「喜川」は、千葉県香取の川魚問屋の喜七が明治27年に東京有数の花街の一つ柳橋で開業し、その後、神田に移転したという歴史を持つ。2012年までは日本橋にも同じ「喜川」が閉店。現在、江戸前の喜川の味を守る唯一のお店でもあります。今は江東区の大きな木材問屋さんの傘下にあるとのこと。