赤い屋根が特徴の洋画家のアトリエ
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- 旅行時期:2022/05(約2年前)
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by piglet2017さん(非公開)
早稲田・高田馬場 クチコミ:15件
大正時代の画家、中村彝(つね)のアトリエ兼住居が記念館として保存されています。パトロンだった新宿中村屋の長女との恋愛が破局したことを契機に、下落合の住居を新築、転居したとのこと、芸術家の卵とパトロンの令嬢相馬俊子との結ばれない恋は、東西どこにでもあるエピソードなのかもしれません。その後、俊子さんはインドの独立運動家ボースと結婚、ボースが故郷のインドカリーを紹介したのが、新宿中村屋のカレーの始まりなのだそうです。アトリエ前にある管理棟には、俊子さんをモデルにした「小女」の復元画パネルも展示されていました。
アトリエ内には、靴を脱いで入ります。イーゼルの上には、ロシア人エロシェンコ氏の肖像画が置かれていました。室内に残された椅子などの家具、物が置ける壁龕なども、人物画や静物画の背景に描かれていて興味深いです。日本の洋画家については全く知識がなかったものの、かつての居間で、画家の生涯や代表作品を紹介した映像を見ながら、学習できるようになっていました。
管理人さんの説明によると、日本軍の飛行機は、当時ハイカラで目立っていたこちらの赤い屋根を目印にして、アトリエ上空で進路を変更し、調布飛行場へと向かっていたそうです。4月からゴールデンウィークにかけては、新宿区謎解き散歩イベントが行われていて、謎を解くと、洋画家、佐伯祐三氏の「下落合風景」のマグネットがプレゼントされました。
- 施設の満足度
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3.5
クチコミ投稿日:2022/05/11
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