新宿スバルビル

昭和中期の香り

• 4.0
• 旅行時期：2022/04（約4年前）

by ぴこぴこ丸さん（女性）

新宿 クチコミ：8件

長らく新宿西口の景観を形作ってきた建物の数々が、ひとつずつ姿を消しつつあります。
かつてバスターミナルのあった安田生命ビル、その隣の永和ビル、そして新宿スバルビル。

ほとんど意識して見られることのなかった、これら普通のビルこそ、時代を支えてきた生きた重要文化財なのでは、と思います。

銀色のアルミパネルを外壁に纏った「新宿スバルビル」。塔屋には「つくば万博まであと○日」などの電光掲示板を抱き、向かいの小田急デパートのレストランで食事をしながら、それを眺めていた日がたしかにありました。

地下にもぐれば新宿副都心へと向かう通路の入口に「新宿の目」という謎めいたオブジェ。
「謎めいた」と書きましたが、そう思うのは今だからで、当時の人々にとっては、ごく自然に受け入れられるアートだったのかもしれません。

どこかに移設保存などの話もあるのでしょうか。
こんな異様な作品に振り返ることもなく、忙しく人々が行き交うこの一角も、間も無く消え去ることになります。

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クチコミ投稿日:2022/05/10

• 施設の満足度: 4.0