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築地本願寺 施設情報・クチコミに戻る

近代寺院建築の傑作として、国の重要文化財に指定されています!

  • 4.5
  • 旅行時期:2021/10(約3年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

築地 クチコミ:2件

『築地本願寺』は、中央区築地3丁目の「晴海通り(都道304号)」と「新大橋通り(都道50号)」が交差する「築地四丁目」交差点東側の角地に位置する「浄土真宗本願寺派」の寺院であり、本尊として「阿弥陀如来」を祀っています。
『築地本願寺』の創建については、徳川幕府・第2代将軍「徳川秀忠」の時代である1617年(元和3年)に現在の京都市下京区に位置する山号が「龍谷山」と称する「浄土真宗本願寺派」の本山である「本願寺(西本願寺)」・第12世「准如上人」の発願により、当時の「江戸城」外濠に築かれていた「浅草御門」と呼ばれる桝形の城門「浅草見附」南側の横山町(現:日本橋横山町、東日本橋付近)に「本願寺(西本願寺)」別院として「浅草御堂」と称する堂宇を開基したのが始まりとされています。
当時の「浅草御堂」は、江戸庶民から「江戸御坊」などと呼ばれるようになり信仰を集めていましたが、徳川幕府・第4代将軍「徳川家綱」の時代となる1657年(明暦3年)に発生した「江戸三大大火」に数えられ江戸時代の中で最大の延焼面積および死者数におよんだ「明暦の大火」(通称:振袖火事)により「浅草御堂」を含め江戸府内の大半が焼失しています。
この大火によって焼失した江戸府内の新たな区画整理を取りまとめた徳川幕府により「浅草御堂」の再建代替え地が当時の海上であった現在地に定められ、代替え地に新たな本堂を建立するために佃島の門徒が中心となって実施された埋め立て造成事業により築かれた土地が”築地”という寺院の名称および寺院周辺の地名の由来となり、1679年(延宝7年)に本堂が再建されています。
また1923年(大正12年)の「関東大震災」が基で発生した火災により再び本堂を焼失し、1934年(昭和9年)に当時の「東京帝国大学(現:東京大学)」名誉教授かつ建築史家の「伊東忠太」博士の設計により現在の日本の伝統的な寺院建築様式と異なるインドなどのアジアの古代仏教建築を模した外観の本堂が再建されています。
2014年(平成26年)になるとインドの古代仏教建築を主たる素材として外観を構成しながら内部を日本の伝統的意匠要素を中心に濃密で均整のとれた意匠にまとめられている寺院建築の傑作として”本堂”とあわせて”大谷石の石塀”ならびに”三門門柱(正門・北門・南門)”が国の「重要文化財」に指定されています。
この現在の『築地本願寺』の本堂については、以前より書物などで関心をもっていた寺院のひとつであり、今回は平日の午後に「築地」エリアを訪れる機会があったので短時間でしたが初めて『築地本願寺』に立ち寄り参拝しました。
『築地本願寺』境内に入り日本の伝統的な寺院建築様式と異なりオリエンタルな雰囲気が漂う特徴のある本堂の外観を眺めていると仏教が日本に伝来する以前のシルクロードを時空を超えて仏教のルーツである「古代インド」に遡るような近代的な鉄筋コンクリート造の建物でありながら不思議な感覚をおぼえました。
そのほか本堂内部の参拝スペースに入ると側廊と列柱で囲まれた天井高の高い中央部分に参拝者用の椅子席が配置され、出入口部分の上部にパイプオルガンも設置されているなど、どことなく教会の礼拝堂をイメージする空間が広がっており、その天井部分には日本の伝統的な寺院建築様式である”折り上げ格天井”で構成されているなどインパクトのある独特な雰囲気の中で改めて神聖な気持ちとなり参拝することができました。
今回は、午後3時半ごろに短時間での参拝でしたが本堂建物の見所も多く、機会があれば時間をかけて建物細部を見て廻りながら、また参拝に立ち寄りたいと思います・・・

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.5
東京メトロ日比谷線・築地駅1番出入口を出たところです。
人混みの少なさ:
4.5
平日の午後3時半でしたが、参拝者は数名でした。
バリアフリー:
5.0
エレベーター、手摺、スロープ、トイレほか対策が施されています。
見ごたえ:
5.0
本堂建物の内外各所に見所も多く、近代寺院建築の傑作として、国の重要文化財に指定されています。

クチコミ投稿日:2021/12/05

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