旧東京市深川食堂として国登録有形文化財(建造物)である昭和初期のモダンな建物です!
- 4.0
- 旅行時期:2021/09(約4年前)
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by hiroさん(男性)
門前仲町 クチコミ:10件
『深川東京モダン館』は、江東区の観光と文化の拠点として2009年(平成21年)に「旧東京市深川食堂」(鉄筋コンクリート構造2階建て)の建物をリノベーションしてオープンした「江東区観光協会」の施設であり、1階部分が江東区内の街歩きに関する情報の紹介および江東区に関連する近現代史の展示さらに街歩きの際の休憩の場として100円コーヒーの販売などをする「観光案内スペース」、2階部分にイベントやミーティングなどでレンタル利用可能な「多目的スペース」と「会議室」が配置されています。
ちなみに「旧東京市深川食堂」は、大正時代の物価の高騰により庶民の暮らしが苦しくなった時代に当時の東京市が社会事業施策の一環として低所得者のために安くて栄養のある食事を提供する施設「旧東京市営食堂」であり、1920年(大正9年)から旧東京市内の各所に順次設置を開始して最終的に全体で16か所に及んだ「旧東京市営食堂」の内のひとつに数えられています。
その「旧東京市深川食堂」が建設されたのが1932年(昭和7年)であり、1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」の復興事業の一環として当時の最先端技術であった鉄筋コンクリート構造が採用されています。
その後の太平洋戦争時の「東京大空襲」で一部被災したものの全焼を免れ、終戦後に部分的な修繕が行われたのちに東京都の「職業斡旋施設」となり幾度かの名称変更を経て1979年(昭和54年)になると東京都から江東区に移管され「江東区内職補導所」となっています。
2006年(平成18年)に建物を一時閉鎖して耐震補強などの改修工事が実施され、2008年(平成20年)になると「関東大震災」後の震災復興事業で建設された当時の構造技術および建築デザインを伝える数少ない現存する近代建造物として国の「登録有形文化財(建造物)」に登録されています。
『深川東京モダン館』へのアクセスは、東京メトロ・東西線および都営地下鉄・大江戸線「門前仲町駅」6番出入口となる「赤札堂 深川店」前にある横断歩道で「清澄通り(都道463号)」を渡って直ぐ、徒歩3分程度(およそ150メートル)となる江東区門前仲町1丁目に位置します。
今回は、休日の午前中に「門前仲町」周辺エリアを訪れた際に初めて短時間でしたが『深川東京モダン館』立ち寄り1階部分の「観光案内スペース」を見て廻りました。
『深川東京モダン館』は、「門前仲町駅」からすぐ近くにあるので江戸情緒が残り粋な東京の下町でもある「門前仲町」エリアを散策して廻る際の情報収集や休憩場所とあわせて建築に興味のある方には建築面積が168平方メートルと小規模ですが昭和初期のモダンな建物である外壁部分のアクセントとなる丸窓および屋内階段の吹き抜け部分垂直方向に配置されている連続窓さらに2階部分の水平方向にも連続窓が設けられているなど時代の古さを感じさせない外観デザインおよび南西側のエントランスホールから屋内階段廻りの建設当時の面影が残る館内を見て廻るのも楽しめると思いますのでお勧めできます。(屋内階段に使用されているモザイクタイルは建設当時のものです。)
機会があれば、「多目的スペース」で開催されるイベントなどで今回見て廻らなかった2階や2階へつながる吹き抜けの屋内階段廻りもじっくりと見て廻りたいと思います・・・
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.5
- 門前仲町駅6番出入口となる赤札堂深川店前から徒歩3分程度(およそ150メートル)です。
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 休日の午前中でしたが人はほとんどいませんでした。
- 展示内容:
- 4.0
- 深川エリアの古地図なども掲示されていて現在の街並みと比較して楽しめました。
- バリアフリー:
- 3.5
- エントランスに数段の段差がありました。
クチコミ投稿日:2021/10/16
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