複雑に絡み合う歴史
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- 旅行時期:2021/04(約5年前)
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by Lillyさん(女性)
北千住・南千住 クチコミ:11件
江戸三大刑場のひとつ。
「こづかっぱら」の呼び方が江戸っぽいような不気味なような。
冤罪を含む20万人余が処刑された場所。
午前11時40分、緊張しながら境内へ。
一般の墓地と史蹟エリアが完全に分かれているので遠慮なく見学できる。
安政の大獄で処刑された吉田松陰(今は世田谷の松陰神社に葬られているため墓石のみ)、橋本左内のお墓が隣り合っている。
吉田松陰が処刑された理由は細かく分けると戊午の密勅である。
本来なら死なずに済んだものを本人の正義感により斬首されてしまった。
かつて尊敬していた井伊直弼の命令とは胸が痛む。
他の有名どころとしては鼠小僧、片岡直次郎、高橋お伝、腕の喜三郎のお墓が並んでいる。
鼠小僧のお墓は両国回向院にもあった。
分骨しているのかなどはわからない。
ここでは受刑者の解剖も行っていた。
そのことがターヘル・アナトミア等を翻訳した解体新書の完成に大いに役立った。
日本の解剖学の礎となる4冊である。
江戸時代の処刑法は恐ろしく、虐殺に値する。
市中引き回しの上、死後は晒し者にされる事もあった。
その亡骸で解体新書が編纂されていった。
忌まわしい過去から生まれた産物。
複雑に絡み合う歴史がここにある。
せっかくなので御朱印を頂いた。
12:00~13:00はお昼休みなのでご注意を!
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/04/13
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