新春を寿ぐ吉祥の美
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- 旅行時期:2021/02(約5年前)
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by Lillyさん(女性)
中野 クチコミ:26件
特別展に行ってきました。
新春らしくおめでたい品々がたくさん。
龍・鳳凰・麒麟・霊亀を瑞獣といい、東アジア文化圏で吉祥の兆しに現れるという想像上の動物。
古くは中国文化に遡ります。
四神(玄武・蒼龍・朱雀・白虎)もそのくくりと言えます。
四神は平安京を護っているとされており、平安神宮の御朱印帳にも描かれています。
これらはもう日本に定着していますね。
一番ときめいた展示品に「松鶴花模様振袖」があり、黒字に雲鶴・松・牡丹・菊・御所車が描かれた黒振袖がありました。
格式の高さと重厚感のある優美さ。
婚礼の衣装に相応しい逸品、美しい!の一言。
着られたひとはいいなぁ、なんて思っちゃいました。
その他は富士山、扇、松竹梅、蘭竹菊梅、柘榴などの縁起物。
焼き物や水墨画や浮世絵の模様として飾られていました。
柘榴の縁起はわかりますよね!
実がたくさん付いていることから子孫繁栄・子宝・豊穣。
多くの子を産んだ鬼子母神と密接な関係があらそうです。
柘榴関連で見どころがあったのは絵馬!
女の人が蝋燭を立てて柘榴を拝んでいる。
これは「女拝み柘榴」というそうです。
いまの時代は戌の日などが主流なので柘榴の絵馬は見たことがありません。
時代の流れって本当に面白い。
それぞれに意味があって願いが込められて大切にされていたもの。
長い月日が流れても、その想いは変わらない。
日本の伝統と優美な世界を楽しめました。
3月はお雛様見学へ!
飾りつけが進んでいました。
とても楽しみです。
ちなみに常設展も見応えあり。
オススメスポットです。
- 施設の満足度
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4.0
クチコミ投稿日:2021/04/06
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