最初のイギリス公使宿館跡・・・歴史の狭間で事件の舞台になったお寺です。
- 4.0
- 旅行時期:2020/12(約5年前)
-
-
by noelさん(女性)
品川 クチコミ:14件
場所は品川駅と高輪ゲートウェイ駅の中間ぐらいに位置しています。
第一京浜道路から少し入った所にあります。
すぐそばに高輪公園や児童館や保育園などもあります。
たまたまグランドプリンスホテル高輪の桜を見に行った帰りに、近くにあることに気づきました。
これが2020年の3月25日、東京都知事による緊急記者会見で、週末は不要不急の外出は避けるように要請があった日の事でした。(既に出かけた後でした。(-_-;))
そしてその後、2020年12月29日、自転車で麻布台のパン屋にパンを買いに行った帰りに再び立ち寄りました。
さて、こちらは国指定の史跡として平成22年2月22日に指定されています。
宗派は臨済宗妙心寺派に属し、開基の日向飫肥藩主伊東家の他、仙台藩主伊達家、岡山藩主池田家などの菩提寺となり、また臨済妙心寺派の江戸触頭でもありました。
そして幕末の安政6年(1859年)に、英国大使館がここにできました。
開国に伴って、安政6年6月初代英国公使ラザフォード・オールコックが着任すると、その宿所として提供されました。
ただ、尊王攘夷派の浪士等によって襲撃事件が起きてしまいます。公使は無事でしたが2名が殺害されました。(攘夷派も3名死亡)
その後、今度は警備をしていいた松本藩士によりイギリス兵2名が斬殺されるという事件も発生しました。
そんな幕末の不安定な中で、時代の波に翻弄されたお寺とも言えます。
実際に幕府の要請でイギリス公使館としたものの、異国人を住まわせた穢れた寺だと非難を受け、檀家も次第に離れていってしまいました。
残念なことです。
そんな過去に暗い歴史を残してはいますが、一歩境内に入るとひっそりとした静かな佇まいの「密」からはほど遠いお寺でした。
しかも最初に訪れた際には桜の季節でもあり、境内に桜はなかったものの、周囲には桜がたくさんあります。
竹やぶはじめ緑も豊です。
また、ありがたいお言葉は、新型コロナで鬱々とした気持ちの私たちを励ましてくれる暖かい言葉でした。
「あきらめないで、挫けないで、負けないで、御仏は堪えられない試練は与えない。」
支えになるお言葉でした。この1年を省みて改めて感謝の気持ちで参拝させていただきました。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2020/12/30
いいね!:80票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する